切実な問題。定年後も働いたら年金はどれだけ減らされてしまうか

 

65歳以降いくら老齢厚生年金が増えるのか。まあ、ザックリですが…、

報酬に比例する部分→24万円÷1,000×5.481×24ヶ月=3万1,571円。

経過的加算(差額加算ともいう)→定額単価1,625円(平成29年度価額)×56ヶ月=9万1,000円

経過的加算(日本年金機構)

注意

なぜ、60歳から65歳まで60ヶ月間厚生年金に加入してるのに、経過的加算が60ヶ月ではなく56ヶ月かというと上限が480ヶ月だから。この男性は60歳時点で424ヶ月の厚生年金期間があるから56ヶ月が限度。

正式な計算としては、定額単価1,625円×480ヶ月(全体の厚生年金期間は484ヶ月だが経過的加算では480ヶ月)-77万9,300円÷480ヶ月×424ヶ月(20歳から60歳までの厚生年金期間)=78万円-68万8,382円=9万1,618円。

以下、経過的加算は9万1,618円を使います。

65歳以降は合計額で3万1,571円+9万1,618円=12万3,189円の増額。

よって、65歳翌月からの老齢厚生年金は105万円+12万3,189円=117万3,189円。

老齢基礎年金68万8,382円と合わせると、65歳以降は186万1,571円月額15万5,130円)の年金。

なお、65歳誕生日の前日時点で65歳未満の生計維持している配偶者事実婚でも構わないが居れば配偶者加給年金38万9,800円(平成29年度価額。前年度より300円減額になった)が配偶者が65歳になるまで加算される場合もあります。

参考

配偶者加給年金の38万9,800円には、本来の配偶者加給年金22万4,300円(加給年金本来水準22万4,700円×0.998)と合わせて、特別加算本来水準16万5,800円×平成29年度改定率0.998≒16万5,500円含む。50円未満切り捨て、50円以上を100円に切り上げ。

0.998というのは前年度の改定率が0.999だったが、前年の物価が0.1%(→0.999)下がったので、前年度改定率0.999×物価変動率0.999≒0.998になる。

年金は物価や賃金の変動に影響します。

平成29年度年金額が0.1%減額し、国民年金保険料はアップ!一体何が起こったのか!?
加給年金と振替加算(日本年金機構、こちらはまだ平成28年度価額)

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