15000年分を5分間で。恥をかかずに済む「ざっくり日本史」振り返り

 

◎平安時代(794年~1185年・1192年)

桓武天皇が平安京に都を移してから、鎌倉幕府が成立するまでの時代です。まあ平和というかなんというか、色々あったものの、今に残る日本の文化の多くが生まれた、日本を代表する時代です。

政治的には藤原氏が摂関政治と呼ばれる形で牛耳っていた時代。牛耳っていたというと悪く聞こえますが、それなりにちゃんと運営していました。途中までは。長いので、そりゃ色々起きますよね。

色々起きたのは、先述の墾田永年私財法のせいだと思います。土地争いが勃発。土地を守るために武力を持つようになっていき、力こそ正義の時代へと。武士の台頭です。まず平氏が力を持ち、そしてそれを討った源氏が国政を担う時代に移ります。

◎鎌倉時代(1185年・1192年~1333年)

1185年は平氏を滅ぼして実権を掴んだ年、1192年は征夷大将軍に任命されて、武家の棟梁としてお墨付きを得た年。面白いのは、平氏にしても源氏にしても、権威としての天皇や朝廷はそれなりに立てているところ取って代わろうとはしないんですよね。

天皇を中心とする朝廷の存在は、単なる政治機構ではなく、国の根本を成すものとして考えられていたということだと思います。以降も、天皇になろうとしたものはいても、潰して成り代わろうとするものは現れず、今に至ります。

さて、征夷大将軍として国政の大部分を担った源氏ですが、たった三代で姿を消すことになり、初代の嫁の家系、北条氏にその座を譲ります。その北条氏も、天変地異だの元寇だのに力をそがれて、1333年、足利氏に追い落とされます。

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