15000年分を5分間で。恥をかかずに済む「ざっくり日本史」振り返り

 

◎飛鳥時代(592年~710年)

奈良の飛鳥に都が置かれていた時代。聖徳太子が活躍した時代ですね。この辺からは日本でも色んな記録が残されていて、あれこれ分かるようになります。

天皇を中心とした政権が成立していますが、蘇我氏や物部氏などの豪族もまた強い力を持っていた時代です。蘇我氏が力を伸ばしますが、645年に乙巳の変中大兄皇子と中臣鎌足に潰されます。

ここから始まる改革が大化の改新です。天皇がはっきりと力を持って政治を行う時代が作られます。

中大兄皇子は後に天智天皇に、中臣鎌足は後に藤原鎌足に。この先に活躍する藤原氏の始まりです。天智天皇が亡くなると、跡目を争って弟の大海人皇子と息子の大友皇子が対立する壬申の乱が起こり、大海人皇子が勝って天武天皇となります。

日本の古代史で一番盛り上がるのは、この天武天皇あたりですよね。里中満智子『天上の虹』『長屋王残照記』『女帝の手記 孝謙・称徳天皇物語』を是非読んでみてください。きっと、天武天皇の時代から奈良時代にかけてが好きになります。

◎奈良時代(710年~794年)

元明天皇が平城京に都を移してから、桓武天皇が平安京に移すまでの時代。短い期間ですが、藤原氏が政治力を振るい国家を整え、また鎮護国家を謳って仏教文化が花開いた時代です。詳しくは里中満智子のコミックでどうぞ(笑)。

奈良時代の特徴として押さえておきたいのは土地関係の政策。大化の改新から、土地は国家のもので、それを貸してやるから税を納めろという班田収授の法と呼ばれる仕組みが提唱されて、なんとなくそれがちゃんと運用され始めたのが戸籍の作られた奈良時代。

でも、よーし頑張って耕すぞ、頑張って納税するぞ、とはならなくて。723年には三世一身法を出して、新しく開墾したら、三世代は土地を所有して良いよとルール改定。

それでも上手く行かず、743年にはもう、開墾したらお前のものだという墾田永年私財法が。そうすると貴族は人海戦術で土地を広げて、私有地を増やしていきました。

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