人間が「おいしい!」と感じる理由に、「五感の優先順位」が関係

 

ところで、黄緑色野菜のところでβカロテンのことを書きましたが、最近は何でも大げさに言うことが流行っているので、「βーカロテンは体に良い」と言われます。確かにある程度の効果はあるのですが、もちろん、万能ではありません。またβカロテンは水に溶けず、油に溶けるのでたっぷりと油を採らなければなりません。ところが、植物油はおしなべて危険ですし、肥満の原因にもなります。またβカロテンとガンの関係では、ガンを増大させるという報告もあります。

もともと「一日野菜350グラム」というのは学問的に何の根拠も無く、中国人は2倍ぐらい食べていますし、日本人は若いうちは200グラムも食べない人も多いのです。

心を落ち着かせて、静かでゆったりしたところで、少しお腹がすいた時に自分が美味しいと感じるものを食べ、あまり極端にならない・・・健康とはそれに尽きるのでしょう。

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中部大学教授の武田邦彦です。主に環境問題や資源に関して研究を行っております。 私のメルマガでは、テレビや雑誌新聞、ブログでは語ることが出来なかった原発やエネルギー問題に鋭く切り込みます。

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