日本とは違う意味で過酷?「AO入試の本場」アメリカの受験事情

 

統一テストのシステムはどうなっているのか?

統一テストと言えば「SAT」です。ちなみにこれを日本では「サット」と 言うようですが、アメリカではあくまで「エス・エー・ティー」です。受験生 が気にしなくてはならないのはそれだけではありません。全体的に言えば5種類の統一テストがあります。

個々の受験生は、必ずしもその全てで良い点数を 取る必要はないのですが、制度の全体は知っていないといけないでしょう。

そ の5種類とは、

(1)SAT

(2)SATサブジェクト・テスト(別名SAT2)

(3)ACT

(4)AP試験

(5)IB試験  

の5つです。  

まず一つ目の「SAT」は、国語(つまり英語)と数学だけで構成された全国統一の学力テストで、それぞれが800点満点で全体の点数としては1600点満点となっています。

次の「SAT2(サブジェクト・テスト)」は、各教科の学力をより詳しく見るためのもので、「数学、理科の各教科、社会の各 教科、外国語」などを中心に細かく分かれています。

「ACT(エーシーティ ー、またはアクトとも言う)」は、英数の普通の「SAT」の代替とでも言うべきもので、ほとんどの大学は「SAT」ではなく「ACT」でも構わないこ とになっています。満点は36点で、以下1点刻みで成績が出ます。36点は SATの1600点満点と同等の価値があるとされています。

「AP(エーピ ー)」は大学の教養科目の先取りテスト、「IB(インターナショナル・バカ ロレア)」は国際的な「高校卒業資格の科目別テスト」です。受験生は、受験する大学の要求に合わせて、そして自分の学力をアピールするために、こうし たテストを受けなくてはなりません。  

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