さすが科学者。ムチャな実験動画の裏でしている完璧な防火対策

 

トレイ

火消しというより可燃性のものを扱う際に、ホームセンターなどで売られている、金属やホーロー製の広いバットやトレイを使い、万一割れたり燃料が漏れて燃えてもその中以上に被害が広がらないための工夫として便利。炎用の流れだし防止柵のようなもの。自分はアルコールランプや溶媒の加熱さえ、装置全体をバットのなかで完結するように工夫しています。

水バケツ(砂バケツ)

水バケツは、屋内でも屋外の実験でも必須。自分は必ず最低2つくらいは用意しておく。必ず大きなバケツにバスタオルをいれている。濡れたバスタオルは、燃える機材を上から覆えば最小限被害で窒息消火させられるし、二酸化炭素消火器とあわせると極めて効率的に火を消すことができる。水をかけて消火が困難なものは、砂をいれたバケツを複数個用意するといい。

あとは当然燃えやすいモノが無いかチェック、また化学反応して発火するもの、温度によって高圧になるものはないか…諸々、常にそこまでしなくてもいいんじゃない? くらいの確認を指さしで行っています。そうでなければ、うっかりした気の迷いから手を抜いて大やけど…ということにもなってしまうわけで…。

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シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。

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【著者】 くられ 【発行周期】 週刊

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