『生産性』という言葉は、長時間労働へ課題意識が注目されるようになり、日本の企業でも使われるようになりました。
「生産性を上げろ!」は「残業するな!」と理解している人もいるそうです。
生産性を正しく理解すれば、仕事をする上でとても有益なものになります。
初心者の方でもわかりやすいように生産性について解説をします。
生産性の向上がもとめられる背景
日本は2,050年には人口の4割が65歳以上になるといわれているほど、少子高齢化の問題は深刻なものとしてメディアにたびたび取り上げられています。
企業も人材不足には頭を抱えており、今までより少ない人数で仕事をせざるを得ない状況です。
そのうえ、国際市場の競争はさらに激しくなり、企業は低価格で高品質な商品を作り出さなければ生き残れなくなってきています。
安倍内閣の『働き方改革』により、長時間労働の取り締まりの強化なども背景のひとつでしょう。
生産性は効率と同じ意味
生産性を簡単に言うと「短時間、低コストで、難易度の高い仕事や大量の仕事をすること」です。
生産性は『効率』という言葉に置き換えられます。
「生産性を上げる」と「作業効率を上げる」は、ほぼ同じ意味と考えてよいでしょう。
言葉の説明だけ読むと「業務の負荷は高くても、時間はかけられない」というプレッシャーに聞こえ、現場社員の不満をまねくだけの結果になってしまいます。
最悪の場合、生産性を上げるつもりで行なった取り組みで人が辞めていってしまい、残っている社員にしわ寄せがくるという負の連鎖に陥ってしまいます。
生産性を上げる方法(上司編)
■余計な仕事をさせない
「何を」「いつまで」「どのくらい」など指示を明確にする。
■信頼関係の構築
上司と部下、チームのメンバーが積極的に発言しやすい環境にする。
■設備投資する
職場環境の改善や作業の機械化を行なう。
■技術習得の教育をする
自己流をなくし、スピードアップや理解を深める。
■モチベーションを整える
社員の頑張りを正当に評価し、表彰や報酬を与える。
生産性を上げる方法(部下編)
■TODOリストを作る
業務別に分類をして仕事を整理する。
■優先順位をつける
目の前の仕事からとりかかる習慣をやめる。
さいごに
ピーター・ドラッカーは著書『明日を支配するもの』のなかで、「生産性を向上させる条件」として、まず始めに「仕事の目的を考えさせる」と書いています。
日本は、相変わらず行き当たりばったりな仕事も珍しくないように思えます。
「仕事があるから仕事をしている」だけで、不要な仕事までもしている可能性があります。
生産性を上げるためには、一人ひとりが仕事の目的の理解をすることが一番重要なのかもしれません。
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