住民がやってしまうという選択。マンション管理人不足の解消法

 

このままの状態が進んだら、小規模マンションの管理は、コストに見合う大幅な値上げをお願いし、受け入れてもらえなければ、管理会社側から契約を止めることも視野に入ります。とりあえずは、大手管理会社がこれを始め、中規模・小規模の管理会社は、利益が出にくくてもひとまず受け入れるでしょうから、急に管理会社難民になることはないと思いますが、それもいつまでの続くのか…先が見えないのが現状なんです…と。

で、管理員・清掃員の問題だけではなく、フロントマンマンション担当者も常に採用をかけている状況で、二重の人手不足に悩まされているのが多くの管理会社の現状だといいます。

先日、管理会社から引き抜かれていくつか管理会社を変わったという方が言っていました。どの管理会社も同じで、来てほしいときは必死なので、いい条件を出すけど、採用してしまえばあとはもう現場に放り出すだけ

で、人が辞めるので、常に人手不足で、残っているフロント、特に仕事ができるフロントは集中的に面倒な担当を押し付けられているのが現状。その中でも、上に行こうとする人は、上手に、現場の面倒なことから逃げる。で、資格を取ったり、社内営業することにエネルギーを使う。

あまりの負担の偏りを何とかしてほしいと言っても、人がいないのでどうしようもない…と言われるだけ。で、その状況から抜け出すには、辞表を出すしかない…という悪循環。先の展望がなく体や精神がやられるよりはましなので辞めることになる。この業界では、常に人が足りなくて求人があるので、就職先には困らないから…。

でも、いくつか会社を変わって、どこに行っても結局この業界は同じだと気づいた。で、ここから抜け出すことにした…と。

正直、最近、フロントの方の質とやる気の低下が気になっています。この状況が続けば、人で成り立つマンション管理業の健全性も、そのサービスを受ける管理組合の利益も損なわれることになります。それでも、本当に困るまで、なかなか状況が改善されないのが現状です。管理組合の側も現状を踏まえた上で少し柔軟に考えてみませんか

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