現役医師が警告。地球温暖化で日本にもデング熱が本格上陸の兆し

 

今できる温暖化対策とは

産業革命以降、人類は石油や石炭などの化石燃料を燃やし続けてきました。これが温暖化の最大要因です。ゆえに、まずはエネルギー政策の抜本的変革が必要です。具体的には、太陽光や風力発電などへの大々的な切り替えです。これは産業界のみではできることではなく、政治的に誘導して行う必要があります。コストをかけてでも行う決意と行動力のある政治家を応援して、政策実現させるのです。

また、日本はこれまで大量の自動車を生産してきましたが、そのほとんどがガソリン車でした。これを原則全て電気自動車の生産に切り替えるのです。自動車メーカーは反対するでしょうが、自動車から排泄される二酸化炭素ガスも無視できません。消費者も電気自動車を買うという賢い選択をすることが望まれます。ドイツや中国は、将来的に電気自動車生産にシフトすることを発表しています。自動車を世界に販売している日本は、ここで追いつけ追い越せの精神で頑張ってほしいところですね。

中南米のデング熱発生予測についても、国々が抜本的な対策を実施、具体的には産業革命以前の平均気温からの上昇を2度までに抑え込むことにより、デング熱の年間発症ケースを100万人も減らすことができると試算されています。私たちの決意と行動が、将来の人々の健康を守ることになるのです。

文献

Limiting global-mean temperature increase to 1.5-2 °C could reduce the incidence and spatial spread of dengue fever in Latin America.

image by: Shutterstock.com

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