本田宗一郎というバケモノを支えた藤沢武夫。二人の「最強伝説」

honda20190222
 

技術を開発する優れた能力があっても、経営のノウハウがなければ会社は大きく成長できませんが、その両方を兼ね備えることもなかなか難しいものです。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、ホンダを成功に導いた2人の立役者が残した言葉を挙げながら、1人は夢の技術開発に明け暮れる一方、もう1人は潔癖な経営を貫いたという類い希な二人三脚の様子を紹介しています。

ホンダ精神の根源(成功の条件) 技術の天才、経営の奇才

技術の天才はもちろん本田宗一郎さんで経営の奇才は藤沢武夫さんです。この二人が苦悩しながらも大を成し遂げたのには、最初からそのようながあってのことで、これに人生を賭けようとしたからでしょう。この「志」を持ってお互いを理解したから、心置きなく相手の得意分野に掣肘(せいちゅう)することなく信頼しきって仕事ができたからです。

また、この天才と奇才に共通する特徴は「自身の夢」を適えるために絶えず飛躍のための格闘を行い、その都度おこる問題を必死に考え抜いて切り抜けその都度より賢くなって成長し続けたことです。未来に向かって、いつも自分の足らない能力を磨くことを生きがいとする。これがホンダが大きくさせる「企業精神」となったようです。

本田さんは、昭和44年1月の社員に読んでもらうための社報に本音の自説としてこんな中堅企業としては一風変わったことを記しています。

世の中へ生まれたときは、働き虫で生まれたんじゃない。やっぱり何か楽しみたいんですね。ほんとうからいえば、楽しみたいから、その楽しむための時間と金がほしんだよ。だから一生懸命働いたんだ。

と。また

ひとりひとりが、自分の得手不得手を包み隠さず、はっきり表明する。石は石でいいんですよ、ダイヤはダイヤでいいんです。そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、伸ばしてやる。適材適所へ配置してやる。そうなりゃ、石もダイヤもみなほんとうの宝になるよ。

と言っており、人事の要諦についてしっかりした認識を持っています。

「ホンダ」を世界企業に育て上げたもう一方の立役者の藤沢さんが経営哲学について問われた時に、こう言っています。

本田と組んだことにおいてできたことであって、あの人と組まなければできない。24年間もやってこれたっていうのは、私の考えていること、提案したことを、全従業員が実現してくれたからですね。

と言うのです。

技術の天才と呼ばれる本田さんの本質は何かと考えるのですが、それは「人生を最高に楽しむために、自分の大好きなこと(仕事)を必死で無邪気に無心に行い続ける」ことから生まれたものと考えられます。「技術商売だったので一点の矛盾も許さない科学者の目と顧客の喜びに励む事業家の心証を兼ね備えているといえます。

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