人間と同じく、愛犬もいつかは老後を迎えるもの。足腰が弱くなったり、寝ている時間が増えたり…とケアの方法に悩む飼い主もいることでしょう。事実、犬猫ともに20年前は平均寿命が10歳でしたが、今は15歳と高齢化。生活習慣病のペットも増えているといいます。今回ピックアップするメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師・循環器学会認定医の佐藤貴紀さんが、介護グッズとして家庭用品を利用する3つの方法をご紹介。「飼い主も愛犬もストレス無く使える」との視点から教えてくれます。
老後も愛犬と快適に生活するために ~家庭で簡単にできる介護グッズ~
人間同様、愛犬も老後のお世話が必要になる事があります。介護グッズは高いですよね。でも、家庭にあるもので代用できる事もあります。今回はそんなお話をしたいと思います。
家庭のもので簡単に代用できる介護用品
1) バスタオル
寝たきりの状態になった時に便利なのがタオルです。床ずれの防止のためにタオルを活用できます。ポイントは、同じところが下にならないように、タオルを折ったり重ねて使うことができる点です。バスタオルは汚れたらすぐに取り換えられるので便利です。
2) 前足や後ろ足がうまく使えない時に、ゴム風船を利用
歩きたくても、前足や後ろ足がうまく使えなくなり、足を守るために足カバーを使ったものの、やはり引きずってしまう、ということありませんか?そんな時には「ゴムの風船」が便利です。サイズは、小型犬や中型犬の子ならば11号くらいが使いやすいと思います。風船の根元を切って使うと引きずらず、ピッタリです。便利ですよ。また、汚れたら捨てられる点も便利です。
3) 徘徊対策に子供用ビニールプール
夜、徘徊するようになった時、とても困りますよね。そんな時には子供用のビニールプールが便利です。ビニールプールを膨らませて、ペットシーツを敷き詰めます。ここなら、おしっこをしても安心です。さらに、プールの高さが30センチもあれば、小型犬の高齢犬だと足も弱く飛び越せませんので、円に沿って気が済むまで歩いています。高い介護グッズを買わなくても、簡単に代用できます。
◎まとめ
かけがえのない家族。最後まで面倒をみてあげて欲しいものです。こうした工夫が飼い主さんの負担軽減に繋がりますし、十分な介護を続けやすくします。
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