米学生「データを中国に転送」とTikTok提訴。「日本は大丈夫?」

2019.12.05
by MAG2NEWS編集部 NK
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若者に人気の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が、利用者の個人情報を無断で中国に転送したとしてカリフォルニア州の学生が集団訴訟を起こしたとロイター日本経済新聞などが報じた。TikTok側は、訴訟内容に関するコメントは控えつつ、「米国の利用者のデータは米国で保管されている」「データのバックアップはシンガポールにある」と、中国にデータを転送している事実はないと主張しているという。

疑惑の目が向けられているTikTokは、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営し、米政府が安全保障上の脅威となる可能性があると警戒していた。

ロイターによると、原告の学生は昨年の春にTikTokをダウンロードし、アカウントは作成せずにそのまま放置していた。しかし数ヶ月後、TikTokが無断でアカウントを作成。学生が作ったまま投稿していなかった動画から生体情報などを読み取り、個人情報をまとめていたという。利用端末や閲覧したウェブサイトの情報が含まれているこれらのユーザー情報は、今年4月に中国のサーバー「bugly.qq.com」と「umeng.com」に転送された。日本経済新聞によると、TikTokは11月にもイスラム教徒に対する中国の扱いを批判する動画を削除し、投稿したアカウントを1ヶ月利用停止とした件で非難されていたという。これを受けて、米国は、若者に人気のTikTokを中国事業の大半から引き離す取り組みを強化したとロイターが報じたばかりだった。

これについて日本のネット上では「日本は大丈夫?」「日本の危機感のなさ」「楽しさがただで手に入ると思ったら大間違い」などさまざまな声が挙がっている。

Twitterの反応




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image by:  XanderSt / Shutterstock.com

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