文部科学省は、来週にも大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題の導入見送りを正式発表すると複数の関係者が認めたことを朝日新聞、東京新聞などが報じた。記述式問題は、質の高い採点者の確保や自己採点との不一致率の高さが課題となっており、現状のままでは実施できないと判断したという。
国・数の記述式見送り、文科省が表明へ 大学共通テスト https://t.co/hQtvz4Nfnl
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) December 11, 2019
約50万人の受講生が受ける大学入学共通テスト。答案を採点するために、8千〜1万人の民間委託の採点者が動員される。短期間で正確な採点ができるか懸念されていた。
特に、国語では数々の問題が浮き彫りに。2017年、2018年に行なわれた2回の試行調査では、生徒の自己採点と大学入試センターの採点が3割前後と大きくズレていたのだ。2021年1月に導入される予定だった国語の記述式部分には点数をつけず、記述式問題全3問を総合して5段階で評価するというものだった。しかも、段階ごとの得点換算は各大学に任されていたのだ。
こうした点から自己採点が難しく、受験生が実力にあった出願先を選びにくくなるなどの問題点も挙げられていた。受験生の理解が得られないとして、野党が秋の臨時国会で追及し、与党からも見直しや延期を求める声が高まっていた。
政府は、11月1日に英語民間試験の活用見送りを表明したばかり。記述式問題導入も見送りで、ただ受験生を混乱させただけの結果となった。これに対して日本のネット上では「発表遅すぎだろ」「かなり振り回された…」「延期にとどまらず、断念を」との声が挙がっている。
Twitterの声
高校生・教育関係者はじめとした世論がここまで追い込んでしました。どだい、記述式問題をアルバイトで公平に採点することには無理があります。延期にとどまらず、断念を。 https://t.co/vSMGqrja3m
— 宮本徹 (@miyamototooru) December 5, 2019
「2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される国語と数学の記述式問題について文部科学省は実施を見送る方針を固めた」とのこと。そもそも一度に何十万人も受けるテストで記述式なんて無理に決まってんだろ?加計学園から裏金を受け取ってた下村博文は、そんなことも分からないほどバカなのか?
— きっこ (@kikko_no_blog) December 12, 2019
大学共通入試テストの記述式問題の採点方法についてですが、人だと採点基準の統一が難しいと思うので、AIで採点ができると良いですよね。
それこそ、50万人の記述のサンプルが取れれば、AIによって分析・採点も夢ではないと思うんですよね。
— ML (@multicolorlifes) December 12, 2019
エ!?大学共通テストの記述が死んだだと?今まで散々記述式問題解かされてきたのに?こんなに採点面倒な問題どうやって丸つけすんだよと思ってたのに????????
— 有玖 (@ALK_bkt) December 12, 2019
「ミスゼロは難しい」。何を言っているのか。子ども達の人生がかかっている。業者の利権が第一の大学入試改悪。責任はどうとるつもりか。いつものように官僚に押し付けるつもりか。行政組織をめちゃくちゃにする総理と大臣達。国民が怒らなければ、国がめちゃくちゃにされる。https://t.co/lnhoKQYLlt
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) December 6, 2019
大学入試の英語の民間試験導入見送りに続いて、国数の記述式問題も見送り……かなり振り回されましたなぁ……
— 葉月じんく@関西ティア57 (@zinzin_zinc) December 12, 2019
センターの記述式問題結局なくなったのね
いや遅すぎだろ記述式に向けてやってた勉強全部無駄になるやん
今年の受験生ずっと振り回されててかわいそう— 豚脂 (@doridorilard) December 11, 2019
特別な対策をしないといけないほどがっつりとした記述式問題にならないことは知ってるけど、それにしてもこんなギリギリになって見送りはひどいな
— なお (@glacier_aero) December 11, 2019
記述式問題も民間への放り投げも無理。
公平性を担保する方法が無いのだから。#大学入学共通テスト— hiro16 (@meteor_rain16) December 11, 2019
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