大学入学共通テスト、国・数の記述式も見送りへ「振り回された」

2019.12.12
by MAG2NEWS編集部 NK
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文部科学省は、来週にも大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題の導入見送りを正式発表すると複数の関係者が認めたことを朝日新聞東京新聞などが報じた。記述式問題は、質の高い採点者の確保や自己採点との不一致率の高さが課題となっており、現状のままでは実施できないと判断したという。

約50万人の受講生が受ける大学入学共通テスト。答案を採点するために、8千〜1万人の民間委託の採点者が動員される。短期間で正確な採点ができるか懸念されていた。

特に、国語では数々の問題が浮き彫りに。2017年、2018年に行なわれた2回の試行調査では、生徒の自己採点と大学入試センターの採点が3割前後と大きくズレていたのだ。2021年1月に導入される予定だった国語の記述式部分には点数をつけず、記述式問題全3問を総合して5段階で評価するというものだった。しかも、段階ごとの得点換算は各大学に任されていたのだ。

こうした点から自己採点が難しく、受験生が実力にあった出願先を選びにくくなるなどの問題点も挙げられていた。受験生の理解が得られないとして、野党が秋の臨時国会で追及し、与党からも見直しや延期を求める声が高まっていた。

政府は、11月1日に英語民間試験の活用見送りを表明したばかり。記述式問題導入も見送りで、ただ受験生を混乱させただけの結果となった。これに対して日本のネット上では「発表遅すぎだろ」「かなり振り回された…」「延期にとどまらず、断念を」との声が挙がっている。

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source:朝日新聞東京新聞

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