小学校新1年生の娘が心配。子供も感じている「小一の壁」とは?

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メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんのもとに、「小学校に入学する新一年生の一人娘が心配。何か心得として気をつけておくことはありますか?」という質問がとどきました。初めての小学校で何もわからない子供に、親は何を注意すべきか、柳川さんからの回答はどんなものだったのでしょうか?

新学期に気をつけることは?

Question

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いよいよ新学期がスタートします。一人っ子なので友達が出来るか心配です。他にも諸々心配はつきませんが、新学期の親の心得として気をつけておくことを教えて下さい。(小学一年女児のお母様より)

柳川さんからの回答

お嬢様のご入学おめでとうございます。小学校は、幼稚園や保育園と違い、学校での子どもの様子がよく分かりません。だからこそ、子どもの心のケアをしっかりしましょう。入学後に親として留意すべきことをご紹介します。

1. 宿題のチェック

入学後に、多くの保護者が悲鳴を上げるのが、「宿題のチェック」です。国語の教科書の音読、漢字、計算ドリルなどは親がサインをして提出します。

大変ですが、親子のコミュニケーションの場でもあり、子どもの学習理解を見極める大きな機会でもあります。面倒くさがらずに、「親子で楽しむ」と言う気持ちで宿題のチェックをしましょう。

例え上手に音読できなくても、「ダメだし」せずにゆっくり読んだり、一緒に読んだりして、子どもが前向きに取り組めるよう対応しましょう。

2. 持ち物チェック

学校からの連絡はプリントが主流です。提出するもの、検診の持ち物、授業の持ち物をはじめ、参観会やPTA集会などのお知らせ、などチェックしきれなくなりそうなほどです。

子どもが持ち帰ったプリント類を、仕分けしやすいようにクリアケースを利用したり、コルクボードに貼ったりするなど、家族で漏れなく見やすいように話し合ってどのように仕分けるのかを決めると良いでしょう。

3. 学校での様子が分からない

幼稚園や保育園と違い、子どもの様子が連絡帳で知らされることや、担任と毎日顔を合わせることはありません。学校でのちょっとした喧嘩やトラブルをはじめ、工作や生活科で使う材料や準備など、子どもの説明では要領を得ないときもあります。

複数のママで連絡を取り合えるようなママ同士の関係作りが大切です。

家庭教育アドバイス・・「子どもも感じている小一の壁」

幼稚園や保育園は親が毎日送り迎えをし、園でも比較的手厚く見守られていました。小学生になると、毎日重いランドセルを背負って歩いて登下校し、これまでの何倍もの人数と異年齢の児童がいる中で、時間割に沿って決められた予定をこなします。加えて、放課後は習い事や学童に向かいます。

友達にも恵まれ毎日本当に楽しそうにしていても、知らず知らずのうちに疲れがたまっています。ですから、習い事の見直しはもちろんですが、家でぼーっとしたり、自由に過ごしたりする時間や、屋外でお友達と遊ぶ時間も作ることができるよう、意識することが大切です。

気づかないうちに溜まる疲れはストレスになります。「心のよりどころ」があれば、ストレスも解消されていきます。子どもの心のケアをするためにもスキンシップを大事にしながら、しっかりと話を聞いてほめるようにしましょう。

また、子どもの前では先生の悪口を言わないようにすることです。子どもは親から大きな影響を受けます。親の姿がそのまま子どもの姿になります。親が模範を示しましょう。

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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