家で過ごす時間が増えると、これまでは気づかずにいたペットの異変に気づくことも増え、さまざまなケースに応じた対処法を知りたいという飼い主さんが多くなっているようです。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』著者で獣医師の佐藤先生が今回教えてくれるのは、「すり傷」の応急処置。2つの正しい対処法と、手当てするときに注意すべきことを伝えています。
家庭でできる「ペット」のすり傷の応急処置
お家時間が多くなり、ペットといる時間が多くなった事でちょっとしたケガも見つけてあげらえるようになりました。飼い主さんが、知らないところで、犬や猫が家で擦り傷を作っていることがあるため「見つけたら、どんな対処をすれば良いのでしょうか」と聞かれることが多いので、今日は正しい対処法を2つをご紹介したいとおもいます。
1)水道水で水洗いしよう
傷口を消毒する前に行なうべきことがあります。それは傷口を水道水で洗うことです。犬や猫は、傷口をペロペロと舐めて治す修正があります。お口には沢山のバイキンがあります。そのために、傷口に付着した汚れや細菌が口から体内に侵入し感染症を引き起こす可能性がないとも言い切れません。まずは、傷口を清潔にすることを最優先しましょう。
2)止血しよう
少し血がにじむ程度の出血であればそのままでも問題ありません。しかし、血が滴り落ちるほどの出血が見られる時には止血する必要があります。
一番ポピュラーなのは「圧迫止血」です。傷口にガーゼやタオルを当て、強く抑えて止血する方法です。汚れているガーゼやタオルを使うと、傷口から細菌やウイルスが侵入します。つまり、傷を悪化させる可能性があります。止血で使用するものは、必ず清潔なものにしましょう。手袋やポリ袋を使って血を止めるのが良いと思います。
●補足
出血がひどいと命の危険があります。これらの応急処置をしたら急いで病院に連れて行きましょう。ケガをしていると痛みから興奮気味な場合もあります。ハードキャリーに入れるか、猫なんかは洗濯用の大きなネットに入れて病院に連れて行く方法もあります。
image by: Shutterstock.com