金の価格は2000年代に入って上がり続け、1グラム1100円前後だった価格が20年で7倍以上、現在は8000円台で推移しています。かつて「黄金の国」と呼ばれ、実際に多くの金を産出したわが国ですが、すべてを掘り尽くしてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』では、著者で小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんが、地元北海道のオホーツク海に面した雄武町で聞いた金の採掘計画を紹介。政治家から珍しく出てきた「夢のある話」を伝えています。
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令和のゴールドラッシュが起きるか
ゴールド(金)の値段が、さらに上がっている。戦争が起きると安定資産である金の値段が上がると言われている。金の値段は20年前と比べて7倍になった。いまや1グラム8000円だ。ついこの前まで1グラム4000円と覚えていたが、いずれ1万円になるだろう。
日本がかつて「黄金の国 ジパング」と呼ばれていたことはご承知の通りだ。これまで人類が採掘してきた金の総量は約18万トンと言われている。これからどれだけ採掘されるかわからないが、地中の埋蔵量は約5万トンと考えられているそうなので、最近の採掘は年間約3000トンのペースだから、10数年後には金がなくなると言われている。しかし、石油も「ピークオイル」と言われながら産出し続けているので、私は5万トン掘ったあとも、まだ金はあるだろうと思っている。
2017年の金産出量は以下の通りだ。
- 中華人民共和国=約440t
- オーストラリア=約300t
- ロシア =約255t
- アメリカ合衆国=約245t
- カナダ =約180t
10年前まで世界一の金産出国であった南アフリカの産出量は減っている。昔は金と言えば南アフリカだったが、いまや中国が一番になっているのだ。
日本は金は掘り尽くしているのが現状なのは、言うまでもない。徳川家康が掘り尽くしてしまい、「お宝伝説」もテレビ番組の作り話でしかない。
と思っていたが、先日、雄武町へうかがったら、「金の採掘をカナダの会社と行おうと計画しているんです」というお話を聞いた。かつてこの地域には鴻之舞鉱山があり、ゴールドラッシュがあったのだそうだ。ウイキペディアから鴻之舞鉱山を引用する。
紋別市鴻之舞にある。鴻之舞は、紋別市の中心市街地であるオホーツク海側から約25キロ程度、遠軽町の旧丸瀬布町方面に南下した地点である。この地を含めて、オホーツク海側、特に北オホーツク枝幸のパンケナイ、ウソタンナイなどの川では、明治30年代頃に砂金が発見され、砂金掘りたちが集まり、「ゴールドラッシュ」となった。
石井友蔵・雄武町長は、私に「夢のある話をしないとね」と話した。確かに。政治家は夢を語ることも必要だ。再びゴールドラッシュになることを期待したい。
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