東京からの「維新駆逐」に成功。参院選“最悪の中での最善”の投票行動

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選挙のたびに耳にする、「自分の1票では何も変わらない」という諦めにも似た言葉。それはある部分において事実であることは否めませんが、「戦い方」を変えるだけで応援候補を当選に導くことも可能なようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、先日の参院選で選挙区・全国区ともに、自身が推す候補者を当選させることができたという投票行動を紹介。「最悪の中での最善」を達成したその方法を披露しています。

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最悪の中での最善

参院選の結果は、もう皆さんご存知だと思いますので、ここでは細かい数字を並べたり、改めて繰り返すことはしません。与党の大勝も、改憲勢力が発議に必要な3分の2議席を確保することも、維新とれいわの議席増などその他モロモロも、ほとんどが前回、このコーナーに書いた通りになりましたので、細かい点には触れません。その代わり、あたしとしては「最悪の中での最善」を達成することができましたので、今回のあたしの投票行動について、今後の参考のために書いておきたいと思います。

いつもは期日前投票をすることが多いあたしですが、今回の参院選は自分の大切な1票を自己満足の「死に票」にしたくなかったので、ギリギリまで粘って粘って粘って、「納豆の日」でもある7月10日(日)、投開票日の当日に、母さんと投票に行って来ました。

ギリギリまで粘り、信頼度の高い情報を精査し、自分の応援している候補者たちの直前の状況を把握する。そして、

【A】「あたしが投票してもしなくても当選する候補」
【B】「あたしが投票してもしなくても落選する候補」
【C】「当落ラインにいる候補」

の3つに分類し、この3つめの【C】の候補へ1票を投じる。これが前回、このコーナーで説明した、自分の大切な1票を「死に票」にしないための複数区での投票行動、「投票する側からの一方的な野党共闘」という小さな民主主義です。

あたしの東京選挙区は、定員6人のところに34人が立候補するという乱立状態でしたが、このうち3分の2以上は、初めから当選など狙っていない冷やかしなので、注目するのは上位10人まで。その中で、あたしが当選してほしいと思っていたのは、立民の蓮舫さんと松尾明弘さん、共産の山添拓さん、れいわの山本太郎さん、社民の服部良一さんの5人、絶対に落選させたいのが維新の海老澤由紀さんでした。

もちろん、自民党や公明党の候補も落選させたかったですが、この2党の候補、計3人は、すべて宗教団体などを母体とした組織票によって、選挙前から当選が確定しています。そのため、あたしの目標は、残り3議席をすべてあたしの応援している5人の中の3人で埋めることでした。

しかし、上位10人の状況を日々追っていると、投開票日の3日前の時点で、あたしの応援する5人の中で「当選確実」なのは立民の蓮舫さんだけで、立民の松尾明弘さんと社民の服部良一さんは「圏外」でした。そして、共産の山添拓さん、れいわの山本太郎さんが、維新の海老澤由紀さんと当落ライン上で争っていました。つまり、蓮舫さんが【A】、松尾明弘さんと服部良一さんが【B】、山添拓さんと山本太郎さんが【C】ということになります。

維新が大嫌いなあたしとしては、維新の議員など一歩たりとも東京には入れたくなかったので、ここは山添拓さんと山本太郎さんが2人とも当選し、維新の海老澤由紀さんに消えてもらうしかありません。しかし、あたしには1票しかありません。そのため、選挙区の投票用紙にどちらの名前を書くか、あたしはギリギリまで粘って様子を見ていました。

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