当時は「不法扱い」25歳の医学部生が作った遠隔医療アプリ開発秘話

Doctor calling on smartphone app and stethoscope with the South Korean flag. Telehealth technology in South Korea. 3D rendering
 

――創業した翌年の2020年、コロナパンデミックが来ましたよね?

「2019年12月に創業チームをセッティングしましたが、3か月後に新型コロナウイルス感染症が発生し、福祉部が非対面診療を明示的に許可しました。薬の配達もです。利用者がたくさん増えました。

当時、小さすぎた時だったので、そのトラフィックに耐えるのも大変でした。サーバーも爆発して大騒ぎでした。そういう過程を経て、今はあの時とは比べ物にならないほど体力もたくさんつきました。ドクターナウで診療をひき受けてくれるお医者さんもすごく増えました。今年が2022年だからあれから3年ですね」

「ドクターナウは一言で説明すると遠隔診療と薬配達サービスを行います。これを基盤に医療消費者を集めて具合が悪くなった時に思い浮かぶ、医療スーパーアプリになることが目標です。法人は設立して3年になり、ドクターナウというサービスが出てから1年半ちょっと過ぎました。職員は75人ぐらいです」

「非対面で電話や画像で医師と会う遠隔診療を受けることができ、その次に薬も1時間以内に配達してもらえるサービスです。すべての病気を対象とします。麻薬類のような処方を除いて。最近は、医療消費者に本人の10年分の健診データをアプリで見るサービスも提供しています。10年分の病院訪問履歴や薬局でどんな薬を何日分処方されたのかもドクターナウアプリで示しています。リアルタイム健康相談サービスも行っています」

「こういう時があるじゃないですか?例えば、お酒を飲んで今頭が痛くて薬を飲まないといけないのに薬局で何を買えばいいのか知りたい時。私たちが直接パートナーのお医者さん、看護師の先生数人を雇用して、このような質問に5分以内にリアルタイムで答えてあげます。無料です。

簡単に言えば医療関連知識人と同じです。知識人は毎日病院の広告しかない上、今日質問すると4~5日後に返事が来ますが、ドクターナウは24時間サービスなので、いつでも5分以内に答えることができます。留学生たちもこのサービスをたくさん利用しています。言わば医療関連の、無料遠隔相談ですね」

IT大国の韓国であるが、これまでは遠隔診療というものがなかったのには驚いた。ドクターナウが牽引車となって急速に広まっていくものと思われる。

(無料メルマガ『キムチパワー』2022年10月5日号)

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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【著者】 キムチパワー 【発行周期】 ほぼ 月刊

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