Twitterのロゴ「柴犬」に変更でネットに賛否の声。イーロン・マスクの金儲け戦略か?様々な憶測が広がる事態に

2023.04.04
 

4月4日、Twitterのシンボルマークである「青い鳥」が、暗号資産 ドージコインのロゴ「柴犬」に変わり、ユーザーから困惑の声が上がった。当初は「バグ」や「乗っ取り」説もあったが、ツイッター社のオーナー・イーロン・マスク氏が意図的に行ったことが発覚し、憶測が飛び交っている。

マスク氏の戦略? ただの悪ふざけ?

Twitterのシンボルマークといえば、ご存じの通り「青い鳥」だ。これが当たり前だったためか、突如登場した「柴犬」に違和感を持つ人がいても不思議ではない。

イーロン・マスク氏は自身のTwitterを更新し、以前に「Twitterを買収してロゴをドージに変えて」と提案したユーザーとのやり取りを画像で公開。そこに、「約束通り」とのコメントを添えた。あえてロゴを変更したことが判明し、安堵した人も多かっただろう。

しかし、批判の声もある。

ドージコインは、これまでマスク氏が度々Twitterで言及していた暗号資産であり、その効果もあってか2021年の暗号資産時価総額ランキングでは4位になった実績を持つ。今回のロゴ変更後もドージコインの価格は急騰し、一時3割上昇したことが分かっている。ちなみに2022年、マスク氏はドージコインを誇大宣伝したとして投資家から提訴されている。この件は今年3月31日、同氏が原告側の申し立てを却下するよう要請する書類を裁判所に提出したことが報じられていた。

その矢先の出来事だったこともあり、「自分が推している仮想通貨関連のロゴにするのはどうなのか」「サブリミナル効果は違法では?」などといったネガティブな声も散見している状況だ。

実際、ドージコインの価格はマスク氏の様々な発言でたびたび乱高下している。先述した裁判に関してもこの価格の振れ幅が起因したものであり、原告側は「ドージコイン価格を高騰させた後、意図的に暴落させた」ことで不当な利益を得たとして訴訟を起こしたというわけである。つまり、このロゴ変更も「仮想通貨の価格を上げる戦略」と受け取られても仕方がないと言えるかもしれない。それも、可愛らしい「犬」を使った金の匂いに、露骨に嫌悪を示す人もいるようだ。

シンプルに「可愛い」の声もあるが…

ちなみに、ドージコインのロゴは、10年以上前にブログに投稿された写真をきっかけにブレイクした柴犬「かぼすちゃん」がモデルになっている。

ネット上では、「犬は可愛い」「仮想通貨は…だが、犬に罪はない」のような声も。マスク氏の思惑はともかくとして、「犬」のロゴ自体はわりと受け入れられているようである。

4日現在、ロゴの変更はWeb版のみで、アプリ版Twitterでは確認されていない。今後、鳥から犬に、正式なロゴ変更はあるのか? 注目したい。

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