「有田氏の発言はヘイト」の声に現役信者が賛同するはずがない理由
96年に教団を離れて、二十数年の時が経っているので、私にとってはある意味、どうでもよいことなのですが…。
下関が旧統一教会の聖地と言われて、これは「ヘイトスピーチではないか」「地域差別」などという声が上ったと聞いています。
これが事実ならば、なぜ信者らはこうしたヘイトの言葉に何も反論しないのでしょうか。
旧統一教会と下関が結びつくことで、「ヘイト」と言われているわけです。教団自体が蔑まれているわけです。
もし自分が現役信者であった場合、たとえサタン(悪魔)の立場である有田氏からの言葉とはいえ、このヘイトの声に賛同しません。
もし私がアベル(神により近い上司)だったら、共感する信者がいたら厳しく叱責していると思います。
統一教会をプラスすることでヘイトスピーチになることは、文鮮明教祖、韓鶴子総裁がないがしろにされていることになるからです。
「一人もいない」はずだと思いますが、もしこの発言に乗っかって「下関は聖地」の言葉を「ヘイトスピーチ」との発言に同調した教団の信者がいれば、かなりおかしいといわざるえません。
これは自分たちが蔑まれている言葉に、のっかる行為であり、甚だ異常だからです。もしそうした同調発言がSNS上で信者からなされていれば、お知らせください。
一人でもそうした人がいて、教団の活動に反対する、サタン側の人間をやりこめるためにメシヤの顔に泥を塗るような発言にさえ賛同してしてしまう状況があるとすれば、もう教団の末路が見えてきているといえます。
目的達成のためなら、手段を選ばない。
これは、カルト思想の団体の本質です。
これまで霊感商法などを通じて「(高額献金の)目的達成のためなら、手段を選ばない」手法を繰り返してきた団体が、宗教法人としての存在し続けるのは、大きな問題があると考えます。
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