激化する「スーダン紛争」。植民地時代からの根深すぎる因縁

 

 

もちろんその「反乱」は、彼らにとっては「テロ」ではなく「元々の自分たちの文化を守る戦い」ということになるのではないでしょうか。

スーダンもそのような国の一つになります。

スーダン西部のダルフールは多くの民族が居住している域で、大別するとフール人、マサリート、ザガワなどの非アラブ系の諸民族と、バッガーラと呼ばれる13世紀以降にこの域に移住してきたアラブ系とで構成されていましたが、ココが対立していたのです。

フール人、マサリートは定住農耕民族でバッカーラは遊牧民族であったこともあり、日本人の良く知るところであればモンゴル人と漢民族のような対立が常になされていたのです。

1956年の独立以降、スーダン政府はアラブ化、つまり遊牧民族に近いバッカーラやザガワに近い政治をする傾向を強め、1958年からは軍事独裁政権担っていったのです。

この軍事独裁政権というのは、まさに植民の宗主国が変わったというような感覚で見ていれば良いので、最も支配しやすい状態ではなかったかと思います。

しかし、当然に内戦状態になり2002年に休戦し南スーダンが独立し、石油資源などの下資源を分ける協定ができるまで、ずっと戦闘が続いていたということになるのです。

しかし、これは西武のダルフール方が取り残された形になったこから、問題を残すことになったのです。

この域の反政府集団、正義と平等運動 (JEM) とスーダン解放運動が現在もスーダン国内で戦闘をしているという状態になります。

そのような中で、今なぜまた激化したのでしょうか。ーー(メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』2023年5月8日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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