身から出た錆。なぜ、立憲民主党から離党者が続出しているのか?

TOKYO, JAPAN - JULY 24 : Parliament building on 24 July 2016. at Tokyo, Japan. Japan is a constitutional monarchy with free parliament and the emperor with limited power.
 

批判とは何か

「批判」とは何かということを考えてみましょう。

昔『民主党の闇』という本で、私自身が同じ内容を書いているのですが、その内容に似た感じになります。

<大辞泉より>

1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判する」「批判力を養う」

2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」

3 哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。
<以上抜粋>

批判というのは、そもそも「原理的に研究する事」「正すべきであるとして論じる事」であり、単純に誹謗中傷する事でもなければ、スキャンダルを公にすることでもありません。

皆さんの会社や学校の中で、会議中に「別な視点」などと言うことを言って、単純にクレームばかり言っている人はいないでしょうか。

もちろん、そのような指摘がうまくゆく場合もありますが、では、それだけ偉そうに言っているならばと、反論している人にその仕事を任せてみると、結局何もできないというようなことは少なくありません。

偉そうに言っていた割には、結局何もできない、という場合、その何もできないということがわかった瞬間に、人望を失うものではないでしょうか。

民主党の人々は、まさにそのような「批判をして、自分たちが政権を任されたら何もできなかった」ということを国レベルで行ってしまったということになるのではないでしょうか。

もちろん、運もなかったと思います。

鳩山内閣の時は、アメリカのオバマ大統領が世界の警察の看板を下ろし、なおかつ核兵器の廃絶を訴えてノーベル平和賞を受けたタイミングです。

そのようなときに、「少なくとも県外」などと言って沖縄の基地の移転を言っても、聞く耳があるはずがありません。

また、菅直人首相の時には東日本大震災があり、野田内閣の時は消費税増税で小沢一郎議員などが分離し少数与党になるということです。

しかし、これ等もすべて「身から出た錆」という感じではなかったでしょうか。

さて、そのような状況で「反省」すればよかったのですが、民主党の人々は、結局反省をすることなく「成功体験」だけで突き進みました。

「批判」ということを言っていますが、結局は「対案を出すことのできない誹謗中傷とスキャンダル」だけであり、それでは「政権を任せることができない」という判断を有権者がしてしまうということになったのです。

現在になってからも、小西某という議員が、単純に「誹謗中傷」しかしないで、人望を失っていました。

はっきり言いますが「誹謗中傷」は政治ではありません。

まずは「政策をきちっと出して、有権者を説得し、政策で競うという」政治をしっかりと行ってもらいたいものです。

そうでなければ、有権者はついてきません。

マスコミはそのような有権者の動きには敏感です。

そのことから、マスコミも徐々に立憲民主党の事を扱わなくなり、日本維新の会ばかりを扱うようになってきているのではないでしょうか。

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