政策集団になることができるか批判政党として埋没するか
批判政党としては、旧日本社会党が、いつの間にか社会民主党に代わり、常に批判をしているだけであったために、そのまま党勢を失ってゆきました。
今では、国会で会派を単独で組むこともできない状態になっています。
昔は、野党第一党で、参議院議長も輩出していたほどの政党が、あっという間にこのようになってしまったのです。
単純に「批判政党」は一時的に支持を集めますが、しかし、現実に即した政策を出せなければ意味がないということになるのです。
そして政策集団として期待された民主党も、「選挙互助会」として政策重視ではなく「数を増やす」ということに専念してしまったために、うまくゆかなくなってしまったのです。
批判票は、批判票でしかないということなのですが、そのことが理解できない人が少なくないのではないでしょうか。
批判政党になると、このほかにも「みんなの党」などもいつの間にか与党に対する批判ということを打ち出して消えてゆきました。
まさに「政策を出すことができるか」ということが重要になってきます。
そのことができない政党が、徐々に有権者から見放され、そしてその中の人々が「沈没船」から逃げ出すようになってきているのではないかと思います。
もちろん「沈没」するかどうかはわかりませんが、しかし、人の力が必要な政治の世界で、人が逃げてゆくということをどう考えてゆくのか。
そのことが問われているのではないかと思います
(メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』2023年7月3日号より一部抜粋。続きはご登録の上、お楽しみください。初月無料です)
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