世界中が大迷惑。ウクライナ戦争の原因まで作った“戦争屋”アメリカの害悪

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批判されて然るべきプーチン大統領によるウクライナ侵攻。しかしその遠因とも言われるマイダン革命にオバマ政権が深く関与していたことなどから、アメリカ側の責任を問う声も上がっています。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、未だ世界を動かすことができるが如く振る舞うアメリカがいかに迷惑かを解説。さらに第2次大戦後の戦争や紛争のほとんどが、米国により引き起こされてきたという調査結果を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年7月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

アメリカが世界にかける迷惑。誰がウクライナ戦争を仕掛けたか?

「多極化」という言葉を誤用もしくは曖昧な使い方をしているために、人々の世界理解を妨げ混乱させていると思われる事例を、ほぼ毎日のようにメディアのあちこちで見かけることができる。

直近の一例は、7月20日付毎日新聞「発言」欄の岩下明裕=北海道大学教授の「プーチン氏流の『多極化』とは」と題した一文。6月にハンガリーでの「ブダペスト平和フォーラム」に参加したところ、プーチンに甘いオルバン政権の意向を反映して「反米・反NATO」一色の基調で、とりわけ米コロンビア大学地球研究所長として知られるジェフリー・サックス教授が「米国が手を引けば世界は平和になる」と主張し、またシンガポールのキショール・マブダニ元国連大使が「世界の多極化」を支持しG7による露批判を歴史の遺物であるかに嘲笑したことを、「困ったもんだ」という口調を滲ませながら批判している。

岩下に言わせると、マブダニも支持する「プーチン流の『多極化』論」は、「19世紀的な大国」すなわち「ロシア」が「国家主権平等ルールの破壊」を辞さずに「小国」すなわち〔この場合〕ウクライナを「支配」しようとする理屈で、「かつてソ連が東欧諸国へ軍事介入した際の『制限主権』論」と同じ類のものに他ならない。しかし、例えばモンゴル、中央アジアや中東のいくつかの小国は、中露に囲まれた中で「生存をかけて米国を自らの地域に巻き込もうとする」のであって、その国々に向かって「米国が手を引けば」と言うのは、「彼ら『知識人』の底の浅さ」を露呈したものである……と。

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