ジャニーズ“増長”の元凶。テレビ業界に巣食う「ジャニ担」という名の工作員たち

 

そもそも最近のジャニーズは数字も取れないのに、なぜテレビに起用され続けるのだろう。元放送作家の長谷川良品さんという方の「テレビ悲報ch」というYouTubeチャンネルを参考にさせて頂いた。

なぜテレビはここまでジャニーズ帝国に恐れおののき支配されてしまったのか…今から先に言うとやはりこれはいわゆる「ジャニ担」の影響が少なからずその背景にあるという。

「ジャニ担」というのはジャニーズと太いパイプを持ちアカウント窓口になる局内、あるいは制作会社のプロデューサーのことをいうそうだ。

そもそもキャスティングプロデューサーの大きな使命と言うのはいかに芸能プロダクションとの太いパイプを築けるかというような評価軸になるとのこと。

つまりあのプロダクションであればこのプロデューサー、さらにあの事務所のタレントであればこの人と言うように個人レベルのつながりで重宝されるプロデューサーの存在を指すという。

特定の芸能プロダクションや特定のタレントさんと太いパイプを持つのは、何もキャスティングプロデューサーだけに限らないという。

クリエィティヴにも存在する。例えばクリエィティヴ放送作家にもいるし、テレビ的業界用語で特に作家の場合は「座付き作家」と呼ばれるそうだ。

ある特定のタレントが司会を進める番組には必ず特定の「座席作家」が番組構成に名を連ねると言うケースがある。そして当然、こうしたキャスティングプロデューサーや座付き作家が番組内での発言権を強めるというのだ。

さらに彼らはそういう特定の事務所はタレントに顔が利くということを背景に番組構成に対しても事務所のスポークスマンとして恣意的に番組をコントロールするようになりというのだ。

それが、ジャニーズ事務所であればなおさらのことで、なかなか反論できるものではないらしい。そしてジャニーズ事務所にとっても、こうして自分の手足となってくれる「ジャニ担」を工作員として重宝するのだそうだ。

さらに結びつきが強くなった結果、番組内はもちろん、局内での彼らジャニ担の影響力は増すばかり。

つまりジャニーズにとっては番組を意のままに操れ、テレビマンにとっても同事務所の力を背景にキャリアを詰める。まさに双方にとってメリットがあるwin-winな関係になるという。

そういう強い権力を握るジャニ担の圧力もあって、いまや視聴率に対して数字に反映されなくても彼らジャニーズを使い続けるという構図があるというのだ。

しかもこうした相互利益による副次的な弊害として気づけば番組作りが視聴者にとって面白いではなく、そのタレントの意思を尊重して、いかに彼らを素敵に見せるかだけに心血が注がれるようになり、ひいては視聴率的にも下降の一途という悪循環を招くという。

局とジャニーズのこれが“忖度”という癒着図。

特定の事務所に顔が利くあるいは特定のタレントと蜜月にある担当者が全てそうだということではないだろう。あくまで一部そういうテレビマンも存在すると言う話だ。

長谷川氏は、「敵は味方にありといいますか結局忖度と言うのは外圧というよりこうした内部の工作員によって発芽・感染を拡大させるところがあります。そして恥ずかしい話私もそうでした」と閉めていた。

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