「不適切な行為も叱られないので、気付かずにやりたい放題」という状況は、互いに不幸である。
領域侵犯をしないことである。
ただでさえ追い込まれている熊の領域を侵せば、相手が熊だけに「窮鼠猫を噛む」どころでは済まなくなる。
余裕がある相手ならまだしも、余裕がない相手を更に追い込めば、結果はそうなる。
そして、熊の方は何も知らずお構いなしに領域侵犯をしてくるのだから、狙撃等による安全確保も止むを得ないといえる。
正直、熊出没の問題の根深さと解決策については、熊なし県の人間であり完全に門外漢なので、さっぱりわからない。
ただ、この教訓を教育の分野に当てはめて考えることならできる。
相手の領域を侵せば、いずれ反撃してくるということである。
国際紛争においても「相手が侵略してきた」という事実がきっかけで初めて戦争が始められる。
これは、対家庭、対子ども、対同僚など、全ての「対○○」に当てはまる。
領域侵犯は、全ての争いのもとである。
家庭教育の領域は何なのか、学校教育の領域は何なのか、あるいは社会教育の領域は何なのか。
ここをはっきり自覚していないと、互いに余計なところまで口出しすることになる。
これについては以前に『不親切教師のススメ』でも書いている。
家庭にあれこれ余計な口出しをするから、学校に余計な口出しをされるのである。
お互い様であるが、そもそもは子どもを預かる立場である、学校の側がきっかけであることは否めない。