アメリカには、自治会的なものに、「コミュニティ」だけでなく「ネイバーフット」という言葉を使います。
「ネイバーフット」は「そこに住んでいる人がお互いに顔が分かる程度の付き合い」で、「ご近所さん」に相当するもののようです。
「ネイバーフット」は、ある地域に居住する住民ボランティアによる私的組織で、生活の質にかかわる問題に対処することを第一の目的としています。
住民の加入は基本的に任意であり、強制もありません。
自治体のネイバーフット協会への対応は様々ですが、多くは、定期的に市と話し合いを行っています。
自治体は、ネイバーフット協会の自主性を尊重しながら、困ったことは助けるという体制ができていると言います。
私は25年ほど前にアメリカでネイバーフット協会の会合に参加しました。その時の自由な雰囲気が印象に残っています。
日本の自治会も、活動は自由で、マンションの課題を市と調整するようなネイバーフット型の活動ができればいいのにな~と思います。
それが、住民の生活の質を高めるなら、活動にも意味があります。
新しいマンションから変えていきたいと思いますが、一度できた組織体制は簡単には壊れません。
でも、発想を変えて、取り組むこともできます。
自治会はつくらなければいかないもの、あれも、これもやらなくてはならない、と考えずに、自分たちの生活を豊かにするための活動をするそんな自発的なものになればいいのに…と思います。
行政から、自治会は活動資金もらうから、行政の仕組みの通りにやらなくてはと本当は考える必要はないのにな~と思います。
私がいる自治会は、会長がどうすればみんなが自主的に参加するかを考え、かなり自由に活動しています。
それが魅力で、マンション外の方が多数加入され、行政にも頼りにされています。
柔軟にやればできるんですよね。
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