米ボーイング社が「ビン・ラディン首切り作戦」に投入された大型機動ヘリ最新型を韓国軍へ提案した意図

 

防衛事業庁は事業妥当性調査を経て最終推進方案を用意する予定だ。これを通じて陸軍は特殊作戦のための空中浸透能力を確保し、空軍は探索救助能力を補強できるものと期待している。この事業にはボーイングのCH47の他にもロッキードマーティン・シコルスキーのCH53K、レオナルドのAW101が事業参加の意思を明らかにしている。特殊作戦用大型機動ヘリコプターの1台当たりの価格は1300億ウォン前後と推定される。

これと共にボーイングは、韓国空軍が推進しているF-15K戦闘機性能改良事業で、操縦席とレーダーなど機体の前部を丸ごと変える方式を提案した。ボーイング関係者は「韓米がF-15K性能改良事業と関連して終盤議論を進行している」としてこのように明らかにした。

特にロバート・ノボトニーF-15制空権事業開発専務理事は「F-15EXは戦闘機前方部分アップグレード事業になると予想される」として「F-15K後方部分は維持がうまくいっており今回の事業に含まれない」と話した。彼は「レーダー交換など部品交換をする方式も考えてみたが、韓国国防研究院(KIDA)で研究してみた結果、機体前方部交換が一番効率的だと結論が出た」とし「機体は前方部と後方部が組立形態で連結されているため、文字通り操縦席のすぐ後ろ側と翼が始まる部分の間を引き離すことができる」と説明した。

これと関連して防衛事業庁は昨年12月28日、第148回防衛事業推進委員会を開きレーダーと任務コンピュータ、電子戦装備などを交替する「F-15K性能改良事業」推進基本戦略案が審議・議決した経緯がある。

国外購買方式で2034年までに総事業費約3兆4600億ウォンが投入される。これを通じて空軍が運用中のF-15K戦闘機に多重位相配列(AESA)レーダーなどが装着されれば、任務能力と生存性が大幅に向上するものと期待される。

ボーイングが提案したF-15K性能改良事業は、F-15SEに搭載されたAESAレーダーであるAN/APG82レーダー装着、操縦席ディスプレイ機能強化、新型電子戦装備EPAWSS(Eagle Passive Aarning Survivability System)搭載の大きく3つだ。

ボーイング関係者は「より遠くを見てより遠くを飛ぶことができるようになる」とし「韓米空中連合作戦時、米空軍戦闘機との相互運営性がさらに向上するものと予想される」と話した。これと共にボーイングの次世代海上哨戒機P8A6機が来年製作が完了し、早ければ2025年から韓国海軍に引き渡される予定だ。

ボーイング側は「2018年に韓国海軍の次世代海上哨戒機に選定され、計6機導入することで契約されたP-8Aポセイドン6機のうち4機を製作し、残りの2機も来年完了し海軍に引き渡される予定」と明らかにした。

一方、2024~2034年に計3兆4600億ウォンが投入される韓国空軍主力戦闘機F-15K性能改良事業と関連してボーイング側は「AN/APG82レーダー装着、操縦席ディスプレイ機能強化、新型電子戦装備EPAWSSを搭載し、より遠くを見てより遠くを飛ぶことができるようになるだろう」とし「韓米空中連合作戦時、米空軍戦闘機との相互運営性がさらに向上するだろう」と説明した。(文化日報参照)

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