能登半島を襲った震度7。現在も苦しむ被災地に、私たちが現地へ行かずにできること

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元旦に能登半島を襲った震度7の地震。時間がたつにつれ、その被害の大きさが浮き彫りになってきています。今回のメルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、一級建築士及びマンション管理士の廣田信子さんが、災害について私たちが何をすべきかについて語っています。

災害は助け合いが何より重要、寄付が当たり前に

こんにちは! 廣田信子です。

元旦に襲った能登半島地震。最大震度7を観測し、マグニチュード7.6の地震の爪痕はどんどん厳しさを増しています。

建物の下敷きになった方々が発見され死者の数がどんどん増えていきます。

海が4メートルも隆起し、津波が襲っています。

半島を走る道路は大規模ながけ崩れで、見る影もなくなっています。

そこで避難生活を送る人の苦悩が伝わってきます。元旦で田舎に帰っていた家族が犠牲になったこともあったでしょう。

お正月で役所には人がいなくて、緊急体制もとれなかったことと思います。

映像を見て胸が痛みます。

この地域は、これまでも地震で珠洲市と輪島市は一時、完全に麻痺状態となった経験があります。

このところ続く地震に、住民は戦々恐々としていたはずです。

過去には北陸の地震をきっかけに、巨大地震を引き起こしたと考えられる例もあり、今後、多数の死者が出る大震災に繋がる可能性があるとの指摘もありました。

さらに、能登半島は典型的な地滑り多発地帯。地震と連動して深刻な地滑りが起きてしまう可能性も高かったのです。

地震発生のニュースを聞くたびに、ここで暮らすことは怖いはずだけど、みんな自分の生まれ育った地への思いがあって、引っ越すことは考えられないのです。

地震の救護のために何かできないかと思いますが、今回は、はっきり、個人の物資の寄付は受け付けない、ボランティアも遠慮してくださいと言っていました。これまでの事例からはっきりしたことです。

そんな中、自衛隊や他の地域の行政や病院から救援隊が派遣されるニュースに心が熱くなりました。

個人にできることは寄付のみなので、ふるさと納税のサイトから寄付しました。

返礼品なしで、手数料もなしですぐ使えます。すでに多くの方が利用しています。

何かもっとできることがないかと思いますが、今は、一番、気持ちが表せるものだと思います。

私たちは、災害に備えながら、でも、結局は助けてもらわなければなりません。

東日本大震災時に、上水も下水も使用不可で敷地が泥だらけになった時、他の自治体からの排水管補修のための車輛がたくさん入ってくれて、本当にありがたく心強かったことを思い出します。

これから自然災害は日本全国に及びます。そのときのために、助け合う準備をし、個人は迷わず寄付できることが当たり前になっていくでしょう。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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