もはや時間の問題。解体しても結局は自民党内に「派閥」が再びできてしまうワケ

 

そもそも派閥とは「政策ごとの集団」

そもそも派閥とは、「政策研究会」ということになります。

何か政策を行う場合には、様々なやり方がありまたさまざまな考え方があります。

基本的には日本という国家をよい方向にススメ発展させるということになるのですが、しかし「何が善い方向なのか」「どうやって進めるのか」「どれくらい発展させるのか」そして「どの方法を優先するのか」ということが重要になるのです。

例えて言えば、東京から大阪に行くということだと思ってください。

その場合、まず「大阪に行くことは本当に良いことなのか」ということが重要になります。

大阪に行くことがよいのか、大阪でなくてもよいのか、東京にいたままでヴァーチャルで体験してもよいかもしれません。

また大阪に行くにしても、新幹線で行くのか飛行機で行くのか、バスなのかというようその方法はたくさんありますし、また大阪に何時につくのかということも重要になります。

それは「大阪に行って何をするのか」ということが問題になりますから、その事の価値観や何を優先するのかということが重要になります。

その目的によっては江戸時代を体験するとして歩きや馬で行くというような話もあるのです。

このように単純に「よい方向」つまり「大阪に行く」といっても、その目的やその価値観、そして、その内容に関してすべてが変わってくるということになります。

それと同じで、政治に関してもどのようにするにか、どうやってやるのか、そもそもその方向が正しいのかということも全くわからない状態になります。

そのようなことで「大まかな部分」で各政党に分かれるということになるのですが、しかし、自民党のように大きくなると「大きな方向性は一緒でも、その方法論までは異なる」という形になります。

その意味で「政党」の中に派閥ができることになるのです。

その政党ごとの大きな内容に関しては、党の綱領に書いてあります。

しかし、綱領の通りにならなかったり、昔の民主党のように、綱領そのものがなかったりというようなところもあるのです。

自民党の場合は「自主憲法の制定」ということが一つになっていますが、しかし、その内容がどのような憲法なのか、また、そして何をどのように考えてゆくのか。

その様な意味で、自民党の中でも政策の考え方は変わってくるということになるのです。

その政策に関して様々に変わってくるということになります。

昔の中選挙区制の時には、一つの選挙区に自民党の議員が複数立候補するということもありましたので、その意味で政策が異なるということがあったのです。

そしてその政策ごとに政策研究会が発足し、そしてその政策研究会がそのまま派閥になったということになります。

つまり「派閥」などといいますが、しかし、それは「政策ごとの集団」であるということになるのです。

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