やらないほうがいい時もある。販売員が「自己紹介」するのはアリ?ナシ?

 

例えば、自己紹介をすることがお客様にとってメリットになるのならやるべきです。

「社内でこういう立場にいる」「こういう資格を持っている」など、自己紹介に合わせてお客様が「この人なら安心して任せられそう」と思えるような何かがあるならやるべき。

靴屋などで言うと、「シューフィッターの資格を持っている」とわかればお客様も安心しやすいでしょう。

ランニングシューズを売っていて、「フルマラソンをよく走っている」という自己紹介があるなら、それもやはり効果的だと言えます。

一方で、そうしたメリットもなく、また価格帯的にもそこまで接客をしっかりやるような店でない場合は、下手な自己紹介はかえって逆効果です。

何気なく入った店で、早々に「私は〇〇です。よろしくお願いします」なんて言われたら、お客様からすると圧が強すぎて「もう逃げられない」と思ってしまうこと間違いなしです。

こうなると、よほど良い接客でもしない限りは恐怖の方が強くなる。

だったらやらない方がマシですよね。

結局は何のためにやるか、なのです。

それを無視して、手段が目的にすり替わってしまうとやっぱりおかしくなります。

自己紹介はわかりやすく出ていただけの話で、いろんな要素に同じことが言えます。

お客様のニーズを聞くために質問をするわけで、質問をするために質問をするのではありません。

商品の魅力をちゃんと知ってもらうために商品説明をするわけで、商品説明をするために商品説明をするわけでもありません。

くれぐれもここがすり替わらないように気をつけたいですね。

今日の質問&トレーニングです。

1)あなたが自己紹介をすることで、お客様にはどんなメリットがありますか?

2)もしメリットが思いつかない場合、どのタイミングで自己紹介をすれば、メリットを生み出すことができますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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