生前に相続がうまくいかなかったマンションの所有者は、死後どうなるのか?

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マンション暮らしの高齢者で心配なことといえば、遺産相続として「マンションをどうするか」ということがひとつあげられると思います。今回のメルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、一級建築士及びマンション管理士の廣田信子さんが、マンションの区分所有者である高齢者の方々が相続をどのように考えているかについて詳しく紹介しています。

自分の死後、マンションをどうしたいか考える 

こんにちは! 廣田信子です。

自分の死後のことを考えるのは、その後の生き方にも影響します。

今、マンションの区分所有者は、70歳位で、終活セミナー等をきっかけに、ご夫婦で話し合う機会を持つ方が増えています。

お一人になる前に考える機会を持つのは、とてもいいことだと思います。

相続に関しては自分自身が苦労した方も多く、自分たちはしっかり相続を考えたいと思っている方が多いようです。

私の身近でも、そういった話を聞く機会が多いです。

子供が複数いれば、それなりにたいへんなのです。

最近聞いた知人の話ですが、母親が一人暮らしで、知人は自宅が近くて何かと面倒を見ています。住まいが遠く、離婚して一人で子育てしている姉がいます。

親は、姉のことが心配で、マンションは姉に残したい。妹(知人)の方は経済的に安泰だからいいだろうと考えていることを知ってショックを受けます。

親のことですから心情的に受け入れられないのです。

母親の心とは違ってこのままでは、姉妹で争いになってしまいそうです。

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