大変な仕事は“ラスボス”に見立てる。職場に「ゲーム感覚」を取りれると仕事が楽しくなる訳

 

『トム・ソーヤの冒険』にペンキ塗りの話があります。トムはいたずらをした罰として、大きな壁にペンキを塗る作業を命じられます。

私もペンキ塗りのバイトをしたことがあります。腰は痛くなるし、ペンキの匂いがキツいし、単純作業だし、大変です。

トムはどうしたか?このペンキ塗りを、楽しそうに快活そうに振る舞いながら始めたのです。すると、冷やかしに来ていたはずの仲間たちが、われ先に「やりたい!やりたい!」と言い出しました。

トムは、しぶしぶといった演技をして、リンゴやビー玉などと引き換えにペンキ塗りを交代します。

なんとプレゼントまでもらって交代したのです。トムは仲間たちが楽しみながらペンキ塗りをしている姿を、寝転がって眺めるのでした。

ペンキ塗りという作業が変わったわけではありません。楽しそうに振る舞うことで、大変な作業を楽しいゲームに変えたのです。仕事だって同様。私は、競争原理やゲーム感覚を利用して、私と部下、部下同士など、チームになって競い合いながら仕事を終わらせることがあります。

伝票整理とパソコンへの入力業務が同じぐらいのスピードであれば、タイムを競い合います。終わったあとは、お互いの仕事を交換し合いチェックをします。1つのミスで1分のタイムを加算するなど、仕事をゲームに変えるのです。嫌な仕事、大変な仕事ほどゲーム感覚で進めると、部下も満足だし、自分も楽しく仕事をすることができます。

楽しい仕事があるわけではありません。仕事を楽しく変えるのです。

ゲーム(仕事)は1人で楽しむこともできます。万歩計や体重計のように、仕事がどれだけ早く終わったか記録して昨日の自分と競ってみる。ワニワニパニックのように制限時間を設けてその時間まで、どれだけタスクが終わるか試してみる。難易度の高い仕事を最強のラスボスに見立てて倒していく。嫌な仕事は演技をしている感覚で楽しむ。

このように工夫次第で、つまらなかったり大変だったりする仕事も、楽しく変えることができます。

楽しいことをするときって、どうなるでしょう。自分から動きますよね?こうしてすぐ動き出すことができるのです。そして、時間を忘れて熱中します。先延ばししていた仕事を自ら進んでやるようになります。

新年度は新しい仕事が増えることが多いものです。

ぜひゲーム感覚を身につけて、仕事を先延ばしにせずサクサク終わらせて、プライベートの時間を楽しみましょう。

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