「党内融和よりも国民の共感」を石破首相は実行できるか
その3日前、首相に指名された後のあいさつ回りで、維新の会派を訪れたさいも、石破首相ならではのやりとりがあった。
前原誠司氏「石破カラーを発揮して頑張ってください」
石破首相「石破カラーを出すと国民は喜ぶが、自民党からは怒られる」
前原氏「本音を言わないように」
仲の良い議員を相手に気が緩むのはよくわかるが、総理ともなると、人が好いでは済まされない。
党が何と言おうが、「日米地位協定の改定」「選択的夫婦別姓の導入」など総裁選で発言していた通りの政策を所信表明演説に盛り込んでおれば、もっと支持率は高く出ただろう。50%そこそこというのは、新首相誕生直後の“ご祝儀相場”にしては歴代でも最低に近い。
いくら小手先で「党内融和」をはかっても、今の情勢では効果は薄い。麻生・高市連合は総選挙後、牙をむいてくるだろう。
攻撃を防ぐ手立ては、世論を味方につける政策を推し進めるしかない。自民党という狭い世界だけを見ていても、自民党を再生させることなどできない。
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image by: 安倍晋三Facebook | 高市早苗Instagram