「石破よりも最低な政治家」と言えば…
かといって、この2025年3月の世論が、「じゃあ、石破さんはかわいそうな立場なんだ」などと物分かりの良い受け止めをするかというと、それは不可能です。
国が沈みつつある中で、誰もが自分の生活を守るのに精一杯だからです。
そうではあるのですが、こんな最悪の状況の中で、依然として
「パーシャル与党でいいとこ取りをすれば、次の選挙も、その次の選挙も安泰」
などと思っている人々。あるいは、
「国民に不満がたまっている中では、野党として思い切りほえるのが有利」
と思っている政治家は、やっぱり最低なのだと思います。
そうではなくて、過酷かつ巨大な現実の中で、少なくとも諸課題を選択可能なオプションに持っていく努力をしている人が、必要なチェックを受けつつも、必要な権限の委任を受けるためには何をどうしていったらいいのか?が重要です。
その重たい解題は、我々にも突きつけられているのだと思います。
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