セブン銀行は大反対されていた。711鈴木会長自ら語った衝撃の事実

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コンビニが銀行を始める。そんな常人では思いつかないサービスで世間を驚かせたセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEO。そして今度はさまざまな専門店と手を組み、セブンイレブンの店舗で受け取りや返品可能なサービスも開始しました。無料メルマガ『がんばれ建設~建設業専門の業績アップの秘策』では、そんなバイタリティ溢れる鈴木会長にスポットをあて、新たなことに挑戦する際の心構えについて述べています。

新しいことを始めたいなら勉強するな

セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOの鈴木敏文さんは新たなことに挑戦し続けた方です。

鈴木敏文さんは「新しい仮説は勉強からは生まれない」といいます。なぜなら、「勉強をすればするほど、過去の制約条件を学ぶことになり、問題がどんどん複雑になってしまうからです。もちろん、勉強により知識を得ることがまったく不必要なわけではありません。ただ、誰もやったことのない新しいことを始めるとき、それが成り立つかどうか、誰もわかりません」と言われます。

たとえばコンビニチェーンを始めようとしたとき、大学教授も専門家たちも、コンビニエンスストアは大型店に対抗できない、といいました。それを真に受けて止めていたらセブンイレブンは誕生していなかったでしょう。

セブン銀行設立の際、やはり学者や専門家たちから、銀行のATM部門はコストがかかる部門であり、利益など出ない。そのATM手数料を収入源にする銀行など成り立つはずがないという話をして反対しました。

前例のないことに挑戦し、自分で答えを探そうとするとき、過去の勉強をしている人の話を聞いても仕方がありません。勉強が好きな人の傾向は過去の事例をもとに考えようとすることです。過去から現在にいたる延長線上に未来があるという考え方です。

しかし新しいことを始めるためには、まずはやりたいことやあるべき姿を見据えそこから現在に向かって直線を引き、どうすればその方向に歩んでいけるかを考えることです。

実際に銀行ATMの金額は1台800万円したそうです。しかしそれでは全国のコンビニに置くことはできません。そこで必要な機能だけに絞ったATMを200万円で作ることに成功しました。その結果、今の状況にいたるわけです。

新しいことを始めるときに重要なのは、何が必要なのかを見きわめ、必ずしも最初から完璧で絶対的なものをつくる必要はありません

まずは一歩踏み出したいものです。

(参考文献「働く力を君に」 鈴木敏文著  講談社)

image by: Wiennat M / Shutterstock.com

 

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ダム、トンネル等大型建設工事の参画経験を有し、テレビ、ラジオ、新聞に出演中の降籏達生さんが、「儲かる」「身につく」建設(土木、建築、設備、電気、プラント)関連情報を厳選。建設業の業績アップ、技術者育成、技術提案、原価低減ネタを紹介します。
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