【メール作法】相手の文を引用するのは失礼?専門家に聞いてみた

 

「下記」か「以下」か?

□質問□

以前からお尋ねしようと思っていましたが、会社での書類の記載について伺います。

会社では色々な稟議や、許可申請が上がってきますが、申請者の記載方法に下記2種類があります。

  • 1)下記申請(を)ご許可下さい。
  • 2) 以下の申請、ご(を)ご許可下さい。

要するに「下記以下のどちらかという問題ですが、理由は特にないものの、私は「下記」の方がしっくりくると思います。ご教示頂ければ幸甚です。 (読者 Tさん)

□回答□

「下記」も「以下」も会社関係の書類やメールでよく使われている言葉です。

意味を調べてみると「下記」は、ある文章のあとに書き記すことや、その文章を指します。対して、「以下」は、これから後に述べることを指す以外に、

  • 数量・程度がある基準を含み、それよりも下であること
    例)100円以下は切り捨て
  • 代表として挙げる語をはじめとして、それに類するもの全部
    例)社長以下の役員全員

といった意味もあります。

「記」で始まり、「以上」で終わる「記書き」がビジネス文書ではよく使われます。
※ 参考
【仕事美人】「記書き」に注目< メール仕様に書きかえる(3)>VOL.1535

「記書き」の上にくる文では、「下記の通り」と「記書き」を指す一文を入れます。
辞書には、「以下」とは「下記」のこととしているものもあり、下にくる文章を指す場合には「下記」を使うのが適切と考えます。

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メールで間違いやすい敬語の使い方は? など、気になるビジネスメールの基本やマナーをご紹介。2005年1月創刊、まぐまぐ大賞「ビジネス・キャリア部門」入賞。「迷わず書けるメール術」など、メール対応関連の著書8冊刊行。まぐまぐ!から有料メールマガジン「仕事のメール心得帖」も配信

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【著者】 神垣あゆみ 【発行周期】 平日日刊

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