日中の首脳が相互訪問呼びかけへ。二階氏の訪中は正解と言えるのか?

 

日中和解はいいが、「工作」には要注意

というわけで、日中関係は、

  1. 米中関係と比例していなければならない
    (米中関係が悪いときは、日中関係も悪く、良いときは良く)
  2. 軍事同盟関係にある日米関係は、常に日中関係より優先される(これが逆転すると、ロクなことがない)

中国は、外交というか「工作」が得意なので、よほど注意が必要です。

「反日統一共同戦線戦略」第3のポイントは、「アメリカを戦線に引き入れる」でした。そのためには、「日本とアメリカを分裂させなければならない」。どうやって?

一つは、アメリカで、「安倍は右翼」「安倍は軍国主義」「安倍は歴史修正主義者」とプロパガンダする。これ、2013年から2014年初めにかけて、かなり成果が出ていました。リベラル・オバマさんが、中国のプロパガンダにひっかかった。

それがダメなら、中国は、「日本と大の仲良しになる」という方法もありますね。田中角栄さんや小沢一郎さんの時代を思い出してください。日中関係がよくなったので、結果、日米関係が悪化した。ですから、安倍総理、中国との関係を良くするのはいいですが、それで日米関係が損なわれないよう細心の注意が必要です。

「トランプに5回会ったら、習近平に1回会う」くらいの頻度がちょうどいいでしょう。

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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