では、10万年前ってどんな時代だったか…。ネアンデルタール人がアフリカ大陸を出て各地に移住開始したと言われる時期ですよ。10万年前、日本列島の形もまだできていなかったのです。海面上昇で陸続きだったベーリング海峡が海没し、大陸と地続きだった日本が島になったのがようやく1万6,000年前。日本列島に骨となる山脈ができ始めたのが1万4,000年前といわれているのです。
改めて、10万年、核のゴミを安全に保管できる場所なんて日本列島にはないのです。これって、誰が聞いても明らかじゃないですか。
生み出してしまった悪魔は消えてはくれません。無理やりでもどこかに核のゴミの最終処分場を造らなければ、この列島の地表面が危機的状況になってしまいます。なんとしても核のゴミの最終処分場をつくるために、無理やり、あのマップを公表したとしか私には思えません。
政府は今後、建設に最も適しているとされる地域を中心に住民説明会を開催し、候補地の選定につなげたい…と言いますが、こんなこと信じる人がいるのかしら。シンプルに考えておかしいことはやっぱりおかしいのです。
無害化するのに10万年もかかるこんな悪魔を生み出して、お腹に抱えさせることになってしまって日本列島、ごめんなさい。なんだか、とても悲しいです。
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