最近、ソニーが面白い。新型aibo成功でブランド復活も夢ではない

 

ソニーは、80年代から90年代は本当に輝いていましたが、2000年代に入ってから少しおかしくなり、2006年に久夛良氏が失脚したあたりから、本当に(外から見ても)つまらない会社になっていました

その根本の原因がどこにあったのを読み解くのは簡単ではありません。いわゆる文官(文系出身の人)である出井氏がCEOとして、ソニーをソフトウェアやコンテンツで勝負する会社に生まれ変わらせるようとする中、プレステを成功させた技官(理系出身の人)である久夛良氏が力をつけ、本来ならばこの二人がパートナーとなって会社の新しい成長戦略を作らねばならなかったにも関わらず、それが(何らかの原因で)出来なかった、というのが私の理解です。

久夛良氏が暴走してしまった(プレステ用に開発したCELLチップを家電に入れようと莫大な投資をして失敗してしまった)という見方もあれば、出井氏が久夛良氏を使いこなせなかったという見方もありますが、いずれにせよストリンガー氏をCEOに選んだ段階(2005年)ではソニーの企業としての勢いが落ちていたことは事実です。

それに追い討ちをかけたのが、iPhone(2007年)で復活を遂げたAppleとSamsungの台頭で、ソニーのブランド力が大きく下がってしまいました。

Fordの「The World’s Most Valuable Brands」の2017年度版では、Appleが1位、Samsungが10位、ソニーが73位です。しかし、2011年版だと、Appleは6位、Samsungが圏外(100位以下)、ソニーが22位であり、過去6年間に何が起こったのかを明確に表しています(2007度版が見つかれば、もっと良かったのですが、見つかりませんでした)。

私は今回のaiboの発表には、大きな可能性を感じます。これがきっかけとなり、ソニーが往年のブランド力を取り戻すことも不可能ではないと思います。そのためにも、是非ともaiboをビジネスとして成功させていただきたいと思います。

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