月収5万以下。アニメーターの給与明細が物語る日本の過酷な現状

2018.04.18
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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以前公開した「現実味を帯びてきた、中国「爆買い」による日本製アニメの「終焉」」では、日本のアニメーターの過酷な労働事情と、成長を続ける中国アニメ市場の関係についての現状を紹介し、大きな反響を呼びました。

記事公開から2年半以上が経過した現在も、この状況は変わらず続いているようです。かつて日本のアニメ業界でアニメーターとして働いていたというツイッターユーザーの、えだまめさん(@sleepymame)は4月17日、約10年前の給与明細の画像をツイッター上で公開。

そこに書かれていた賃金(月収)は、私たちが想像していた以上に恐ろしく低いものでした。

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※画像の一部を加工しています

 

月収が5万円に満たないという現実に、多くのツイッターユーザーが衝撃を受けました。18日現在、このツイートは2万近くリツイートされています。

動画1枚の単価が180円という安さにも驚かされますが、これにはさらに驚くべき事実があります。えだまめさんの過去のツイートを引用します。

描く絵の密度に関係なく、1枚あたりの単価が180円だったという信じがたい現状。これが、たった10年前の話です。

では、現在はどうでしょうか。日本でアニメ作品が人気になればなるほど、同じような賃金で働かされているアニメーターが多くいるとすれば、状況は変わらないか、ますます酷くなっていると考えられます。

日本のアニメ市場が活況を呈している裏で、安い賃金のまま働き続けるアニメーターたちの存在を忘れてはならないのではないでしょうか。

えだまめさんは、以下のようなツイートも残しています。




そしてアニメーターを辞めた、えだまめさんは現在も生き生きと絵を描き続けています。

今回の日本のアニメーターの現状について、貴方はどのような感想を持ちましたか? 記事へのリツイートやSNSのコメントで教えてください。

取材協力:えだまめさん(@sleepymame

 

● 【参考リンク】えだまめさんのTwitterモーメント「アニメ業界について思うこと」

 

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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