私は夕方に保育園に子どもを迎えにいきますが、いつも4歳の長男が何も文句を言わずに私に歩いてついて帰るので、クラスメイトのママさんたちが不思議がってました。
「歩くのヤダ」とか「帰りたくない」とか駄々をこねることがよくあるから自転車やベビーカーを使っているけれど、弘中さんはいつも徒歩で帰っていてなぜ子どもが素直に歩くのかが不思議、なんだそうです。
これは別に大したことではなくて、うちの子も駄々をこねてはいましたが、
私が完全に無視をしてきただけなのです。
無視というのは、悪気があるわけでも駆け引きをしているわけでもありません。
私は小さな頃から、「手遊びと道草の天才」でして、何もないところでも勝手に楽しみを見つけて一人で面白がっているのです。
子どもが駄々をこねるとそこから動きませんが、の間に私は、道端の小石で模様を作ったり、ネコジャラシでバルーンアートを作ったりし始め、
「泣き終わったら呼んでね」と勝手に遊んでます。
すると、子どもは泣いているのを忘れて 「面白そうだけど何やってるの」と寄ってくるし、他の子供まで「なになに」と集まってきます。
子どもを風呂に入れるのも、靴を履かせるのも、別に「早くしなさい!」と叱らなくてもよくて、どっちが早く服を脱げるかを競ったり、
靴をバラバラにして靴合わせゲームにしたりして自分が楽しんでいれば、子どもは勝手についてきます。
「叱って早くさせる」のではなくて、「早くしないと楽しみ損ねちゃう」と思わせるぐらいに、圧倒的に面白がればいいのです。
そしてまた、これはビジネスでも応用できるのが面白いところです。
お店や商品を一生懸命に宣伝するよりも、自分たちが「圧倒的に面白がる」と、何も宣伝しなくてもお客様の方から「楽しそうだけど、何?」と寄ってくるのです。
「何か知らんが、すっごく楽しんでやがる」ということが分かると、人は何かと気になってくるものなのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)————-
世間への体裁などは全く考慮せずに、社員たちで「自分たちが圧倒的に面白がる」ことができる企画案を考えて、ノートにまとめる。
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