仕事中にだんだんと集中力が切れてきて、ついつい関係ないものを見たりして「現実逃避」することってありますよね。手を休めて休憩を取るのもいいのですが、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者である弘中勝さんは、「駆動を続ける」現実逃避をしようと勧めています。この方法、どうやらお笑い芸人のバカリズムさんも、ネタ作りの作業で取り入れていたようです。
現実逃避の工夫
現実逃避は、仕方のないことだと思います。
何か仕事に行き詰まった時、すごく飽きてきた時、取り組んでいることにむしゃくしゃしてきた時、すべてを投げ出したくなります。現実逃避と呼ぶとネガティブですが、これを息抜きとかガス抜きなどと呼ぶのであれば、現実逃避も決して悪いことではありません。
私も、現実逃避はしょっちゅうしています。飽きっぽい性格なので、何か仕事に取り組んでいて、集中力を欠いたりアイデアに行き詰まったりすると、他のことに逃避したくなります。
ただし私の現実逃避には、ルールがあります。「駆動は続ける」ということです。
現実逃避、息抜きなどというと、「充電」とか「エネルギー補給」といったイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
つまり、仕事をするために掛かっていたエンジンをいったん切って、しっかりとヤル気を充電し、ヤル気が溜まったら再びエンジンをかける、つまり車を休ませるということです。
私の場合は、エンジンを切ってしまったらとことんサボり尽くしてしまうので、エンジンを切らないように心がけています。エンジンを切らないまま「駆動は続ける」ことで現実逃避をするとは、どうするか。
他の仕事をするのです。または、同じ仕事への取り組みはいったん休んでも、今度は別の切り口で取り組んだりします。つまり、何かしら前に進むようにするわけです。
例えば、ある資料を作っているとして、どうも行き詰まってしまってその作業をストップしたら、今度はいずれその資料で必要になる取材に出かけたり、その資料に関係する別の文献を読んだりと、「その作業が少しでも前に進む別のこと」をやります。
ここで、やけ食いをしたりやけ酒を飲んだりしても、何も進むことはありませんから、やりません。
気分転換とも言いますが、とにかく前にも進まない、何も残りもしないことはやらず、何か前に進む、何か必要なものが残ることをやります。