また中国人が失踪。習近平に辞任を迫る怪文書は誰が書いたのか?

 

何が書かれていたのか?

ところで、「無界新聞」に掲載され、大騒ぎになっている文章の中身はなんなのでしょうか?興味があります。前述渋谷先生のブログに、要旨が載っていました。

習近平政権が誕生して以来、習主席は政治・経済・思想・文化で権力を集中させてきた。その結果、あらゆる方面で危機が生じている。

 

元来、民主集中とは、政治局常務委員会で決めるのがスジである。ところが、習主席はその民主集中をないがしろにした。本来ならば、経済担当の李克強首相の権限まで自らが握っている。

中国は「共産党」の「一党独裁」。習近平は、それを「自分一人独裁」にしている。それで、様々な問題が生じていると。

習近平体制になると、北朝鮮は勝手に核実験やミサイル試射を行っている。トウ小平が「養光韜晦」(能ある鷹は爪を隠す)政策を採ってきたにもかかわらず、習政権は東シナ海や南シナ海で摩擦を起こした。だから、ベトナム・フィリピン・日本等を対中国で結束させている。
(同上)

北朝鮮の話はともかく、習近平政権が、東シナ海、南シナ海で強気なのはそのとおりですね。それで、日本、ベトナム、フィリピンが「反中で結束しつつあるのもそのとおり。

ここには書かれていませんが、「アメリカを反中にしてしまったのが習近平最大の失敗だろうと思います。

香港では「一国二制度」が建前のはずだが、習主席はそれを無視している。他方、台湾では民進党政権が誕生した。
(同上)

確かに、香港では大規模な「雨傘デモ」が起こり、台湾総統選挙では、(独立も視野に入れている)民進党の蔡英文さんが勝ちました。

習主席は経済まで首を突っ込み、株式市場を混乱させている。また、サプライサイド改革や脱過剰生産(能力)で、国有企業や中央(直轄)企業のレイオフを行った。また、民間企業から大量の失業者を出している。
(同上)

ここでは景気の悪化と、「大量リストラ」を批判しています。

習政権の「一帯一路」戦略では、巨額の外貨準備を使用しながらも、他国からそのカネを回収できていない。同様に、外貨準備高を使っても人民元の下落を止められない。
(同上)

習政権下、日夜「反腐敗運動」が行われている。そのため、政府職員らは行動が消極的になった。
(同上)

「反腐敗運動」で、政府職員は「怖がって」、行動が「消極的」になっていると。

習政権は、政治、経済、外交、イデオロギー等、全てにわたり失敗した。人民の間には怨嗟の声が起きている。したがって、習主席は辞任すべきだ。
(同上)

言っていることは、ずいぶんまともですが、「衝撃的」な内容ですね。

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