空き巣の撃退には「心理戦」が効く。狙われにくい家の特徴はコレだ

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新生活でバタバタしているまさに今、泥棒はあなたの留守を狙っているかもしれません。でも、安心してください。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』のテーマは、「泥棒に狙われにくい家にするには」。しっかりお読みいただき、ご自宅の防犯にお役立てください。

暮らしと科学:防犯は心理戦

4月から新生活、新天地で心機一転、古い自分にバイバイ、と一人暮らしデビューをする人も多いかと思いますので、防犯の話をまとめておきます。

要するに家に泥棒に入られにくくするための話で、泥棒に入られないようにするというのはきわめて困難です。狙われると回避は困難(いつどのように攻められるのかは分からない以上、完璧な対策をするのは実質無理)なのですが、狙われにくい家と狙われやすい家というのは明確に差があります。

まず、地形的には入り組んだエリアで、さらに死角が多ければ泥棒にはうってつけです。住む前に治安の確認ができるのが最も良い(最寄りの警察に電話して聞くのが一番早い)のですが、住む場所はある程度絞られてしまうという人も多いと思うので、その上で狙われにくい防犯対策をする必要があります。

まず、普段、窓を開けっ放しにする癖のある人は気をつけないと、開いてる時間帯などを把握されて、ちょっとした外出時にガッツリやられてしまうこともあります。

基本的に防犯はめんどくさと思わせることがなにより大事で、ドアは鍵がいっぱい付いてるほうが、破る側は「めんどくさい」ですし。また防犯用センサー(ダミー用の赤くセンサーでチカチカ光るだけとかでも)があると、なにが仕掛けられているか分からない以上、特に好んで狙う必要がない…と候補から外れます。

泥棒の大半は窓を割って侵入するものなので、窓まわりを、補助錠が付いてるというアピールシールや防犯カメラのステッカーなどもそれなりに「めんどくささ」を演出できます。

防犯を考える場合、攻める側の立場になって物件を見直すと一番良いです。一見侵入不可能に見えるベランダも2、3F程度なら、雨樋を伝って上れるようになっている物件が数多くあります。また死角ができる場所には入念に防犯カメラ(最近はスマホ連動のもある)やダミーカメラを取り付けるなどしておくと、わざわざ選んで入ろうと思わないので候補から外れるように常に考えて「めんどくさく」するように心がけましょう。

なので防犯は意外なくらいに心理戦なのです。新生活で浮かれて足下が留守にならないよう、気をつけましょう!

image by: Shutterstock

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アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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