千利休、切腹の謎。「真田丸」でも描かれた京都「大徳寺」のヒミツ

 

特徴

大徳寺の大きな特徴は敷地の広さと言ってもいいでしょう。京都の中でも有数の寺院で境内には仏殿や法堂といった基本的な建物以外に、20を超える塔頭(たっちゅう)があります。塔頭とは、寺院のなかにある個別の小院でそれぞれ茶室や書院、仏堂や方丈などを備えたお寺です。それぞれの寺院によって拝観料がかかりますが、常時拝観することが出来ない非公開寺院もあります。数年前に境内をのんびりと散策しながら、一つずつじっくりと拝観しましたが、1日ではとても足りませんでした。ただ、紅葉時期などはこれ以上ないと言うぐらいの絶景に囲まれての拝観なので、とてもいい思い出になることでしょう。

見どころ

境内の20余りの塔頭のうちで、拝観が可能なのは大徳寺内で最古の建物がある龍源院(りょうげんいん)はお勧めです。キリシタン大名による十字架に見立てた庭がある瑞宝院、教科書にも載っているほど有名な枯山水庭園がある大仙院もマストでしょう。そして千利休ゆかりの品が多い高桐院(こうとういん)もとても素敵な場所です。

このような一つ一つの塔頭寺院にはその全てに見るべきものが多く、とてもこの場でサラッと紹介できるようなものではありません。でも是非皆さんには行って頂き、その歴史的価値や絵画や茶道などの文化的な重要性を感じて欲しいと思います。

そんな中、来年の3月まで特別公開している塔頭寺院があります。大徳寺聚光院(じゅこういん)です。千利休以下三千家代々の菩提寺にして日本画の最高峰である狩野永徳の障壁画を所蔵しています。この組み合わせはすごくないですか?数ある塔頭寺院の中の一つとしてこのような寺院が小院として存在するところが京都の奥深い魅力だと思います。これだけすごいのに小院のひとつですよ!

聚光院の特別拝観はとてもまれで今後まずないと思うので私も是非足を運ぼうと思っています。詳しくはこちら。

千利休 菩提寺 狩野永徳筆 国宝障壁画 大徳寺 聚光院

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