ハッ、しまった! あの「二度寝」はカラダに良いのか、悪いのか?

2016.08.16
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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「二度寝」してしまい、寝坊したときのあの焦る気持ち。

逆に、休みの日などで深く二度寝できたときの気持ちのよさ。

皆さんは両方経験していることでしょう。

そもそも二度寝はカラダに良いのか、悪いのか、どのような影響があるのでしょうか?

一日に二回寝ると「二度寝」?

 二度寝の定義は、「一度目が覚めたあと、活動を開始する前にもう一度寝ること、起床時間帯に目覚めていながら、軽くもう一度眠ること」となっています。時間などの定義はありません。

二度寝は、浅い睡眠状態のことが多く、外部からの刺激を感じながら寝ています。光や音などに柔らかく包まれているようで、まどろんでいる状態で、幸せな気分にしてくれるのです。

休日は、いつもと同じ時間に目覚めてももう1度寝てしまい、昼前に起きだす、ということがよくありますね。その結果、明日はまた仕事という日の夜に、寝すぎてしまってよく眠れない、ということにもなってしまいます。

休日でも通常と同じように起きたほうが、身体にはいいものなのです。

疲れているから、と休日にベッドから出ないでいると、かえって頭が痛いなどという不調を招くことにもなりかねません。

同じ姿勢でいたことで首や肩が凝ってしまい起こる緊張型頭痛です。また腰痛なども引き起こします。

二度寝の原因

睡眠がしっかりととれていれば二度寝は必要ありません。十分睡眠がとれているのに更に二度寝すると、睡眠サイクルが乱れ、夜眠れなくなったりします。

睡眠は「長さ(時間)」もさることながら、大事なのは「質」です。深くしっかり眠ると疲れも取れ、スッキリと目覚めることができます。ウトウト状態が続く寝方では、何時間寝ても眠気が取れません。二度寝をしたくなります。

二度寝しないためには目覚め方がポイント!

人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠があり、これを繰り返しています。だいたい90分間隔で交互にくるので、浅い眠りであるレム睡眠のときに起きると、脳は覚醒状態に近くなっているため、比較的早く目覚められます。

深くぐっすり眠っている状態のノンレム睡眠のときに起こされると、ボーっとした状態が続き、そのまま二度寝してしまうこともあり得ます。

人間の体内時計は、25時間なので、24時間サイクルにするには、朝の光を浴びて起床するのが一番です。そのためには、薄手のカーテンから朝の光が差し込むようにしておくのも一つの方法です。

鳥の鳴き声などで目覚めるのが理想ですが、都会ではそうはいきません。タイマーをかけて、ラジオやCDが流れるようにしておくのもいいかもしれませんね。

また、覚醒作用のあるアロマを目が覚めたらすぐに嗅いでみる、というのもいいでしょう。レモン・ライムなど、柑橘系のものがおすすめです。

そして、目覚めたらストレッチなどをして、体を動かすことも、スッキリ起きるための方法ですね。

良い二度寝もある!?

 睡眠が足りていないのに、無理に起こされるような場合、数分間でも二度寝すると「寝た!」という実感が得られます。寝すぎないよう、上手くレム睡眠のときに目覚めましょう。

睡眠は、健康の基本です。生活習慣を整えてみて、それでも睡眠に疑問がある場合は、受診しましょう。最近は睡眠外来を設けている病院もあります。近くになかったら内科を受診しましょう。精神科でも相談に乗ってくれます。

執筆:南部 洋子(看護師)
監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)

 

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

 

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