日本パソコン史を変えた1台。NECのPC-9801が未来技術遺産に登録

 

ちなみに日本のパソコンは英数字のみが使えれば実用的であるアメリカとは異なり、漢字ひらがなかたかなを含めた日本語を扱う必要があった。8ビットパソコンの時代にも日本語ワープロソフトは存在したが、処理速度が低く、あまり実用的ではなかった。

これに対して、PC-9801は漢字を表示するための漢字データを「漢字ROMとして搭載し、高い処理能力ゆえの高解像度表示で日本語を実用的なものにした。このPC-9801の登場から「松」、「一太郎」など日本語ワープロソフトが発達し、パソコンで日本語を実用的に使えるようになった

16ビットパソコンの登場は、パソコンで日本語を扱うことを実用的なものにしたということで、大きなマイルストーンを超えたということができるだろう。PC-9801は日本のパソコンの歴史のなかで大きな転換点となったパソコンなのだ。(一条真人)

 

旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】

著者:神原サリー/一条真人/岡安学
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