京セラ・稲盛和夫氏に学ぶ。自他ともに幸せになる「6つの教え」

 

京セラの創業者・稲盛和夫氏は、常に何かしら仏教の本を持ち歩き、ひまがあれば読んでいるそうです。六度万行についてはこう言います。

(六度万行は)普通の人間が生きるための知恵として、ぜひ取り入れるべきだと私は信じます。

では、六度万行とは何かといいますと、この6つです。

六度万行

  1. 布施(親)
  2. 持戒(言行一致)
  3. 忍辱(忍耐)
  4. 精進(努力)
  5. 禅定(反省)
  6. 智慧(修養)

とうてい全部説明できるスペースはありませんが、六度万行の反対は、こうなります。

  1. 布施(親切)←→慳貪(ケチ)
  2. 持戒(言行一致)←→破戒(約束を破る)
  3. 忍辱(忍耐)←→瞋恚(いかり)
  4. 精進(努力)←→懈怠(なまける)
  5. 禅定(反省)←→散乱(心が散り乱れている)
  6. 智慧(修養)←→愚痴(恨んだりねたんだり人のせいにする)

つまり、あなたがどんな分野で活躍しておられても、ケチで、約束は破り、すぐに腹を立てすぐにさぼって、集中力がなく、人を恨んだりねたんだりしていると、不幸になり、親切で、約束を守り、忍耐強く、反省して努力して身を修め養ってゆけば、幸せになるということです。

つまり、パソコンでいえば、ウインドウズやマックのようなOSの部分ですね。それに対して、人それぞれの能力は、ソフトウェアにたとえられます。

私たちはパソコンで作業するとき、ウインドウズやマックの基本プログラムの上で、ワードやエクセル、パワーポイントなどのソフトウェアを使って、色々な作品を作ります。ワードではレポートが書けますし、エクセルなら表計算ができます。エクセルでも、レポートは頑張れば作れますし、ワードで表計算も、相当の職人芸をマスターすればできるかもしれません。

しかし、自分の能力に向いていないことをやろうとしてもいい作品はできません。そういう人も世の中にはたくさんいます。

ところが、能力がぴったりでも、ウインドウズが古くて、動きが遅いとか、不安定ですぐにフリーズするようになってしまったら、どんなに最新のソフトを使っても、いい作品は望めません。

つまり、あなたの心が六度万行の反対なら、どんなにすばらしい能力があっても活かされず、結局不幸や災難に見舞われてしまうのです。

print
いま読まれてます

  • 京セラ・稲盛和夫氏に学ぶ。自他ともに幸せになる「6つの教え」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け