「~することができる」
「~することができます」「~することが可能です」という言いまわし。文字通り「可能である」ことを述べる際に使い、とても便利。でも、多用すると文章が冗長になります。
例えば
「○○を使えば、劣化のリスクを低減することができ、製品の性能低下を阻止することが可能であると考えられます」
という一文。「~することができる」「~することが可能である」という言い回しが一つの文に続けて用いられています。
マニュアルやレポートなどボリュームのある文章にこうした言い回しを繰り返し使うと、文字量ばかりがいたずらに増え、要点がぼやけてきます。「~すること」を省いて下記のように書き換えると文字量も減り、文がスッキリします。
「○○を使えば、劣化のリスクを低減し、製品の性能低下を阻止できると考えられます」
- 阻止することが可能である → 阻止できる
とし、その前にある文は「できる」が重なるので
- 低減することができ → 低減でき → 低減し
に文を整えました。
また、「最適な方法を選定することができると考えられます」という一文は、「~することができると考えられます」といった遠回しな言い回しより「~できます」と言い切るほうがわかりやすいです。
「最適な方法を選定することができると考えられます」
↓
「最適な方法を選定できます」
言いまわしを変えるとご覧の通り、文字量は半減。文章を読み返すとき「~すること」を頻繁に使っていないかチェックしてみましょう。
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